ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■奈良県1部リーグ 一条−奈良北 郡山−法隆寺国際 香芝−橿原
第3試合の香芝は奈良県の「第2集団」では筆頭格である。すでに全国でも十分通用するレベルに達している。昨年までの優秀なコーチが抜けたという点が気がかりではあるが、JFAの指針そのもののような、無理なくつなぐサッカーは奈良県では最も標準的でバランスが取れている。対する橿原は近年頭角を現し、力だけならすでに十分全国を狙える高校である。あとは強豪たる自覚とか欲望・執念といったものが身につけば、ギリギリの勝負をものにすることができるだろう。



奈良県1部リーグ
香芝高校−橿原高校
3月20日 14時 郡山総合庁舎グラウンド クレー 晴


香芝           橿原
−−−四番−−十七−−− −−−二三−−十五−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
十一−二二−−七番−十番 二二−七番−−十番−八番
三番−十三−−五番−九番 十四−二番−−三番−六番
−−−−−十二−−−−− −−−−−一番−−−−−

立ち上がりから香芝は確実にパスを繋いでいく。全員が連動してパスコースを作っていき、無理なくフリーの味方を使い、無理なら戻して作り直し、詰まっても無理に突っかけたりせず、クロスや無理なシュートもない。まさに自然体のサッカーである。これに対し橿原は局面で激しく潰しに行き、なかなか戦えている。3番は屈強で激しく当たり、10番はいい判断から素早いパスがある。香芝では長身17番を軸に、10番はいい飛び込みと味方のためのスペースを空けて5番はノーリスクでクレバーな守備。とにかく香芝は攻守にサボらず、守備面でのリスク管理もしっかりしていて、橿原にカウンターを許さない。橿原としては耐えて流れが来るのを待つのみ。とにかく香芝に楽をさせるな、という方針がしっかりしており、双方妥協点上での実戦的な戦い方である。13分、香芝、4番左寄りを突破、左クロスに17番ボレー、左に外れる。決定機。22分、橿原、右CK。これに対し香芝はいつもながらゾーンで守り橿原8番苦しい体勢でヘッド、上に外れる。28分香芝、スルーパスに10番抜け、橿原GKを外すが左シュートは死に体で右に外れる。決定機。34分、香芝11番、正面35mFK、5番が落とし10番シュートに行くが橿原もよくついてブロック。36分、香芝、早い攻め、10番の右クロスに真ん中でフリーで詰めるが、橿原DF、ニアでオウンゴール?香芝1−0。メンタルゲームをよく粘っていた橿原にとっては痛い失点。38分、香芝、17番→15番が左ハーフ、11番FW。3番の左クロスを11番落とし10番ボレーもセーブ。決定機。結局前半は1−0で香芝リード。しかし決して楽でない内容だ。

前半シュート数7(2)対2(1)、CK数1対0、GK数3対8、オフサイド数3対0、クロス数7対1、ファウル数4対5。前半の内容を簡潔に説明すると、決して都会とは言えない香芝だが、都会的でスタイリッシュなサッカー。常にバランスを保ち攻守に無理なく、労を惜しまない洗練されたスタイルだ。典型的な強者のサッカー。対する橿原は各選手が責任を自覚し、決してサボらず局面で負けず、じっと流れが来るまで耐えている精神力を感じさせるサッカー。しっかり食らいついていけば、橿原が苦しい時は香芝も苦しい。実戦的なサッカーだ。

後半開始。橿原は14番に変えてボランチが入ったようだが確認できず。22番が左サイドバックに、10番が左ハーフに。後半も回す香芝に対し橿原もデュエルで自由を与えず、徐々に香芝のフォローが遅くなると潰すシーンも目立つ。56分、香芝11番→8番。61分、香芝、右決定的クロスを橿原、何とか跳ね返す。19分、23分と香芝、7番の精度の高いキックは橿原何とか跳ね返す。ちなみに香芝のCKの守り方はゾーン。こんなところまでスタイリッシュだ。更に香芝正面30mFK、7番の右足は逸機。橿原8番→11番。FW。23番→9番。

橿原
−−−十一−−−−−−−
−−−−−−−九番−−−
十番−七番−−四番−十三
二二−二番−−三番−六番
−−−−−一番−−−−− 


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03月20日(月)
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