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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プレミアリーグWEST第1節 履正社ー広島(4月12日第2試合)
後半開始。51分、履正社H菅原からサイドチェンジ、右のR清水がクロス、中で跳ね返される。53分、広島、H前田のアーリークロスにC竹本がニアに飛び込むがスライディングタックルでもつれながらカット。竹本痛む。56分、C竹本→㉓満田。そのままシャドー。59分、広島I加藤陸がクサビを受けてDFを背負いながらターン、G長沼に出しドリブルでペナまで突っ込み、㉓満田が蹴り込む。0−3。この時間帯からI加藤陸にどんどんボールが収まり、履正社の当たりにビクともしない。そして飛び出すG長沼や㉓満田を捕まえ切れなくなり、H前田やJ加藤威の走るスペースが出来始める。この時間帯でのアウトサイドに対する評価は相当な走力で鍛えぬいているんだな、と言ったところ。キックの精度も高いし、努力してるんだな、という感じ。観客400人の発表。直後にもI加藤陸からH前田へ、力強い右クロスは中でカット。69分、広島、G長沼が引いて受けてタメて裏へ、I加藤陸が出たGKよりも高くループヘッドが決まり0−4。70分、履正社I牧野がサイドチェンジ、右の8林が反転弾丸右クロス、これが偶然広島L藤原の手に当たりハンドでPK。故意ではないので警告はなし。このPKをI牧野が逆をついて左に決める。1−4。72分、広島I加藤陸のポストからG長沼サイドチェンジ、J加藤威シュートはブロックして左CK。これはG長沼のキック、ニアで逸らすが上に外れる。履正社H菅原→J西村、R清水→N澤島。79分、履正社、繋ぎのミスが広島I加藤陸へ、右シュートは右に外れる。83分、広島I加藤陸のポストプレーからG長沼が左へ素晴らしいパス、J加藤威の左クロスをHがゴール前まで長駆走り込み走り込みシュート、ブロック。ここに来て分かったのは広島のH前田とJ加藤威の両アウトサイドは単なる努力家などではなく、走力という生まれつきの才能が先にあって、鍛えぬいているということだ。日本サッカー界ではスタミナは努力みたいな風潮があって、確かに努力なしには身に付かないが、先天的な才能なしにトップレベルの走力は見に付かない。87分、履正社J西村が左ゴールライン際を強引に突破、DFに当たりI牧野へ渡る。奪われて中途半端なクリア、これをF田中がダイレクトミドル、左サイドネットに突き刺さり2−4。履正社B佐藤→㉒坂本。46分、広島H前田→A東野。広島カウンター、I加藤陸からG長沼仕掛けてシュート、弱め。履正社G林が足を攣る。結局2−4で終了。
後半シュート数3(2)対5(2)、CK数1対1、GK数2対6、オフサイド数0対1、クロス数1対6、ファウル数5対2、FK数0対1。後半はかなり広島ペースだった。I加藤陸のポストに何もできず、受けて落とすのも反転して前を向くのも自由だった。G長沼は前を向いて自由にプレーできた。プレの幅が広くドリブル、パス、サイドチェンジ、飛び出しと能力は高い。両アウトサイドのH前田の走力は圧倒的だった。J加藤威は走力に加え左足キックの精度も高かった。両者カットインはなかったが広島のサッカーならこれでいいのだろう。バックラインもまるで崩されず。2失点は不運だった。E津留はビルドアップで貢献。守備もカバーだけでなく1対1で奪いきれる守備力も見事。上背がやや足りないので、もう1段階競り方の工夫が必要か。P力安も広島では不可欠なポジションを任されている。ロングパスもショートパスも確実だった。
履正社は3トップは輝いた。G林は右から飛び込むプレーは昨年磨いた形。突破もタメてのパスもあり、高さもあるので、攻撃の万能型選手として楽しみ。ただしCFタイプではない。I牧野はドリブルで魅せた。やはり今年のエースだ。H菅原は昨年経験を積んで、ポストプレーが上手くなった。そして履正社が凄いのは後半一方的に振り回されていたのに足を攣らない走力だ。足元が上手いチームは得てして走りが苦手だが、鍛え抜かれた走力は今後に生きていく。そして多分に偶発的な追撃の2ゴールだが、これは明日につながるゴールだ。0−4で終わっていたら自信喪失して今後に響いたかもしれない。得たものが多い完敗じゃないでしょうか?
公式記録
04月15日(水)
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