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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権和歌山大会決勝 初橋ー近大和歌山
延長前半、近大和歌山は守備面で立て直し、初橋を封じる。しかし86分、初橋右CK、永見の正確な左足が中にこぼれ、誰かボレー、ブロック。決定機。90分、初橋E高橋→㉒大谷尚輝。近大和歌山O吉村→B山口瑛都。91分、初橋C西岡攻めあがってシュート、GK正面。決定機。延長前半終了。

延長後半、92分、初橋G渡辺、左からシュートこぼれ、左クロス、中でカット。決定機なりかけ。93分、初橋B梶川→L山岡龍次郎(2年)。96分、右60度30mFK、G渡辺のキック、こぼれをD岡本が左クロス、ファーに流れ、右クロスをQ市川競って大外で待っていたC西岡シュート、左に外れる。決定機。99分、右コーナー付近のFK、渡辺のキックはGKキャッチ。結局近大和歌山が守り抜き、PK戦へ。

近大、G南垣内、成功。逆をついて左。
初橋、C西岡、成功。真ん中。
近大、D原、成功。逆をついて右。
初橋、A永見、成功。左足で逆をついて左。
近大、J野上、成功。左足で右に強いキック。
初橋、Q市川、成功。真ん中。
近大、I東山、成功。右ポストに当たってイン。
初橋、D岡本、成功。右隅。
近大、C大野、失敗。大きく上に外す。
初橋、I末吉、成功。

結局PK4−5で初橋が全国行きの切符を手にした。

西垣内が代わってからは明らかに初橋が上だった。近大和歌山も守備組織は一糸も乱さず、奮闘したが、PK戦以外では勝算が薄いようにみえた。だからPK戦で初橋が勝ったのは順当だといえるだろう。

近大和歌山は相変わらずの素晴らしい組織力。CBの連動が見事で、カウンターも東山からのパスを突破力に優れた前線の4人が活かしていた。ただし西垣内以外はドリブル以外の選択肢が少なく、まさに西垣内が生命線だった。

初橋は底力のあるチーム。全国でも楽しみ。何といってもトーナメントに向いている。GK立川は粗削りながらも才能は関西屈指。CB永見は空中戦・地上戦・左足フィードと超高校級で、大学なら即Aチームでやれる逸材。CB西岡も永見ほどではないが、全国トップクラスの選手で後方の3人が固いだけに全国でも守備が計算できる。左サイドバックの岡本は力強い守備と正確な左足があり、サイドを攻守に制圧できる。渡辺は下がって組み立て上がっては抜群のキープ力を活かして起点となる。攻守のキーマン。2トップも強力だ。柳原の力強いポストプレーと末吉の力と技を兼ね備えた突破力。二人だけでも点を取れるし、サイドバックや渡辺のフォローで分厚い攻撃が出来る。この試合唯一思ったのは、近大和歌山のCKでのゾーンディフェンスの対する工夫がなかったこと。高校レベルではゾーンを破るのは難しいが、全国レベルではゾーンは普通にある。セットプレーも工夫したい。確実に全国で戦えるチームだ。

11月16日(日)
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