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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校総体大阪予選決勝リーグ第2日 大阪桐蔭−桃山学院 近大附−興國
シュート数8(2)対2(1)、CK数5対1、クロス数3対2、ファウル数2対3。完全に近大附ペースだった。興國は回せども崩せず。2列目が飛び出しもののパスが出てこず、ロングパスもなかった。また守備が全体に脆く、パスゲームしかやっていない印象。
2分、37分、ロングボールにH吉野竜が切れ込み、興國D北谷が倒しPK。直前の守備が甘かった。このPKをI吉野が逆を突いて左隅に決めて3−1。39分、興國R畑中→C南がボランチへ、O山下が左SBへ。41分、近大附、左へパス、I大西左45度からインサイドでシュートも右に外れる。決定機。42分、近大附H吉野竜の右クロスにJ金蔵がニアで合わせて4−1。直前にボールを奪われた興國のミスはいただけなかった。パスが遅すぎてカットされやすい。またこの会場は中央の芝が荒れていて、ボールが跳ねるのでグラウンダーのパスが繋ぎにくいのも興國に不利に働いている。53分、近大附I大西→Q田上怜(2年)60分、近大附J金蔵→R江本遼(1年)。62分興國F水落→J中村太一。65分、興國M金→S渋田哲弥。興國はH古橋を右サイドバックにして、O山下をCB、23野口を左SBに変更している。近大附も8平阪→片山雄介。67分H吉野竜→22青山晋也。69分、近大附クサビQ田上が鋭いターンからシュート、セーブしたもののS片山が蹴りこむ。5−1。ロスタイム近大附B金→L黒岡篤史結局5−1で終了。
興國は勝つ方策が見当たらず。風巻コーチといえば平塚ユースで好成績を残し、堅い守りを築いた人物だが、まるで180度違うサッカーだ。サッカーの方向性は違っても相手クロスに対する守り方とか、指導の特徴は自ずと出るものだと思うが、興國は守備のミスが多かった。バルササッカーの真似では厳しい大阪が勝ち抜くのは難しい。人工芝の堺を使えるようになった分、格下相手に落とす可能性は減っただろうが、本当に強い相手にこのサッカーでは厳しいのではないのだろうか?これで興國は1試合残して全国行きの目はなくなった。つまり桐蔭が全国行き、興國が予選敗退のため、両者にとって最終戦は消化試合になる。
そして最終日、第1試合で桐蔭と近大附が引き分け、近大附も全国行きを決め、完全に消化試合となった第2試合で興國と桃山が引き分けて大会は終わったのだった。たぶん桐蔭も近大附も全国で戦える。しかし上位は?と問われると疑問だ。新人戦では桐蔭が近大附に大勝。プリンスでは逆に近大附が大勝。不安定な印象を受ける。高校総体は短期決戦だから勢いに乗ればいいのだが、近大附のサッカーは消耗するので連戦には向かないだろう。桐蔭は丹羽にどんどん当てて攻撃を加速させればいいのに、回しすぎ。消耗を避けるという意味では、全国でも期待できるが、その割りに近大附にタテ一本からのカウンターで失点を食らっているのはいただけない。いずれにせよ、全国まで2ヶ月あるのだからそれまでにどう作り直すかだろう。白井の才能は凄いが、いい時間帯とそうでない時間帯の差が大きすぎる。大学で鍛えて実戦経験を積めば面白い。
06月02日(土)
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