ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4381908hit]

■関西学生リーグ前期雑感(途中まで)
関関同立には全て引き分け。甲南大にも取りこぼし、相変わらず勝負弱さが感じられる。個々の能力は関西随一なのだが、チームとしてイマイチだ。島岡監督はまだ若いし、ライバルと比べて足りないところもあるかもしれないが、理想が高く、厳しくてこれからが楽しみな指導者だ。パスを繋いで崩し意識が高いサッカー。下級生ながら強力なCB陣が跳ね返し、田中裕が前後左右に散らし、藤澤が突破し金園にあわせる。娯楽性は高い。3位近大とは勝ち点差3なので、インカレ争いは期待できる。

DF 田中雄大 4年 野洲高 168/66 関西A選抜
堅い守備を誇る左SB。1対1に強く、中のカバーもしっかりしている。助走不要の強烈左足キックを活かしたフィードやサイドチェンジも素晴らしい。攻撃力が課題だったが、今期はすでに4アシストとよく絡んでいる。4年間でよく伸びた。プロでも楽しみな逸材だ。川崎内定。

MF 田中裕人 2年 ガンバ大阪ユース 175/74 関西B選抜
ボランチとしてパスを振り分ける。関大で一番ボールタッチ回数が多い選手ではないか。守備も勘所がよく、運動量の割りにボールによく絡む。多少汚いプレーも見せるが、そういうところも含めてサッカーを良く分かっている選手。

MF 藤澤典隆 4年 サンフレッチェ広島ユース 175/60 関西A選抜
右サイドからタテに仕掛けてクロスを上げるプレーが光る。ドリブルはワンパターンなのだが、分かっていてもなかなか止められない。運動量も豊富でプレーにどんどん絡む。守備でも頑張るグッドプレーヤー。

FW 金園英学 4年 立正大学淞南高 184/72 関西A選抜
前期得点ランキング2位10得点。今期も得点王争いしている。過去2年は得点王。通算44得点。体格データはそれほどでもないが、高校時代の平山のような圧倒的な高さと強さを誇る。今年の関西bP選手。磐田内定。


★関学大
総監督:加茂 周 監督:成山一郎
7位 勝ち点18 22得点18失点

私は計画的に全チームを観ようとはしない。今年はたまたま第2節までに全チームを観られるスケジュールだった。しかし一昨年は前期首位の関学大を1度も観なかった!関学大は嫌いなチームじゃない。村井や阿部といったタレントもいる。しかしその場その場の感覚で観たいゲームを決めるうちに前期は第1節しか観ていない。そのためチーム力の把握は甘いだろう。
加茂周氏といえばゾーンプレス。横浜フリューゲルスではサボる選手もいたし、完成度は甘かったと思う。むしろ組織力としては関学の方が上ではないか?それほど昨年のプレスは効いていた。結果を重視する加茂氏らしく、当初は3バックを採用し、上背はないがカバーに秀でた津田をスイーパーに採用、きっちり守る戦術を取ったが、時機を見て4バックに変更、プレスを強めた。阿部、梶川と左サイドが得意なアタッカーの併用方は注目だ。第1節を見る限り優勝も狙えると思った。しかし7位に前期は低迷。上下の差の激しい今年の7位は結構厳しい順位だ。失点が多すぎる。DF陣の対人能力に問題があったのだろうか。

第1節 対甲南大
−−−村井−−山内−−− 
−−−−−阿部−−−−− 
−梶川−−桑野−−熊木− 
浦島−高島−−津田−高松 
−−−−−横江−−−−− 

DF 津田真吾 3年 名古屋グランパスU-18 170/63 関西B選抜
高さはないが、カバーのいい選手。大学ではCBは厳しいと思うが、ハイボールは相棒に競らせて、こぼれを蹴り出す。SBとして起用された時は攻撃力がないが、ソツなくこなしている。

MF 阿部浩之 3年 大阪桐蔭高 167/64 全日本大学選抜
前期7得点と攻撃の大黒柱。身体能力はそれほどでもないが、高い技術と正確な両足キックで局面を打開する。昨年は梶川との併用で右サイドに回され、不本意なプレーだったと思うが、第1節はトップ下で起用され、本領を発揮した。

MF 梶川諒太 3年 関西学院高 164/58 関西B選抜
左サイドで突破を繰り返し、アシストを量産する。阿部がインサイドでのプレーを得意とするなら、梶川は徹底的にスペースを突くタイプだ。右足FKをまかされるキック精度もある。運動量も豊富。


[5]続きを読む

09月21日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る