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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プリンスリーグ関西第5節 近大附−洛北 大阪桐蔭−野洲
野洲はキックオフから3,4分は米田がFWで佐藤が中盤だったが、すぐにポジションを変えた。こういう猫だましはたまにある。2分、桐蔭・眞野の右パスに白井がオフサイドぎりぎりで抜け出し右シュートを左上隅に決める。1−0。13分、桐蔭・丸橋に警告。ペナ外で突破を倒した。左45度22mFKを望月が右足で狙い、枠内に飛ぶがGKキャッチ。いいキックだ。17分、桐蔭、右FKを小川が左足で入れて今村フリーで落とし、中に落とす、2m右。決定機。野洲は中川が下がり目のボランチで望月が組み立てる。24分、野洲・河北のミスを桐蔭・白井カット、GK松原と1対1、止められる。決定機。桐蔭は白井と小川和が交互にポストに入り、きっちり起点になり、落としたボールをサイドに展開、ドリブルとパスを織り交ぜ、いい形を作る。2トップは引いて受けるだけでなく、前線でスペースを見つけては飛び出すので、野洲DFは前だけ注意していられない。野洲は技術的には同等で、突破力はあるが、パスワークが噛みあっていない。中盤で潰されるのでSBが上がる時間がなく、攻めが薄い。28分、桐蔭、森脇から小川雄、ワンツーで折り返し森脇が左を突破、シュートは枠を外す。30分、野洲、中盤左で高野が右足アウトに掛けた華麗なスルーパス、カットされる。37分、桐蔭・小川和がシュートフェイク2回で切れ込みシュート、キャッチされる。桐蔭GK堀永は仕事が少ないが、キックがやや不安定だった。前半は1−0で終了。

前半のシュート数は公式記録で7対1、桐蔭の洗練されたパスサッカーが光った。

ハーフタイムで野洲・中川、村松、米田→武田有也、松田恵夢、加藤臣哉。布陣は↓のようになる。

−−−加藤A−佐藤−−− 
−−武田@−−−高野@− 
−−−望月@−松田@−− 
山本A竹内−−河北A奥田 
−−−−−松原−−−−− 

中盤4人全員が1年生だ。2トップは加藤が裏狙い、佐藤がドリブルを狙ってスペースに飛び出すので、4−2−2−1−1とも表記できる。

しかし後半も桐蔭ペース。13分、野洲・武田の突破を桐蔭・眞野がパンツを引っ張って止めて警告。
野洲の1年生中盤カルテットの特徴はE松田が後方で潰しに行き、ボールを持てば失わないボランチ。視野も広く、適切な散らしが出来る。まだパワーが足りず、ガンと当たっても跳ね返されるのが苦しいところ。望月は上がり目のボランチで右を向きつつ左に出すノールックパスを多用。キックの精度はピカイチで、ミドルパスが素晴らしい。ヒールキックも見せる。守備はこれから。高野はトリッキーな突破があるファンタジスタ。足元でボールを受けたがり、前線に飛び出さない。現時点では中学生のサッカーだと思うが、能力の高さゆえにポジションを獲得している。重要なのは、少しでも早く「大人のサッカー」を身につける、「早熟選手」になることではなく、能力の絶対値を上げることだと思う。早熟選手を求めるナショトレとは相性が悪そうだが、ポテンシャルの高い選手。武田は突破力がある選手。シンプルなドリブルが持ち味。それにしても、昨年のセゾンはこんな強力な中盤だったのか。強いはずだ。
前半はコイントスで桐蔭が風上を選んで攻めたが、後半風向きが変わり、またも桐蔭が風上に立っている。24分、桐蔭・小川和が裏をとり、GK松原の飛び出しの前に防がれる。このあたりから野洲のボールが回り始める。1年生カルテットは守備が弱く、劣勢時は苦しいが攻勢時は高い技術でパスがよく回せて、中盤を支配できる。ただ飛び出しがあまりなく、得点の気配をあまり感じない。30分、桐蔭・家城、小川和→田中淳一、平川誠人。36分、野洲・望月→玉城史也。足の怪我による交代。36分、桐蔭・田中がスルーパスを受けGKと1対1になりかけるが、野洲DF必死に追いつく。38分、桐蔭・白井→中村真輔。42分、野洲・佐藤→布施俊樹。結局1−0で終了。桐蔭の快勝だった。

後半のシュート数は5対2、前後半トータルで、12対3で、桐蔭が押していた。


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05月02日(日)
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