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サッカー観戦日記
by T.K.
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■先週の結果
F1ベルギーGPはライコネンが優勝。シューマッハは2位で年間チャンピオンを獲得。トラブル発生後よく持ち直した。ライコネンそしてマクラーレンも最高のレース。シーズン序盤の酷い出来からよく立ち直ってくれた。安定感や冷静な面ばかり取り上げられるがライコネンのシャープなドライビングが光る。ザウバーのフェリペ・マッサもこれほど熱い男だったとは。
最強のドライバーが最強のマシンに乗るのはF1界のためにならない。ウイリアムズが圧倒的に速かったころにF1が盛り上がったのは、最強マシンのドライバーがデーモン・ヒルだったからだ。シューマッハがコース上で1度も敗れないままシーズンが終わってしまったらどうなるかと、実に不安だった。そういう意味でもライコネンの優勝には価値がある。今期モナコでトゥルーリが優勝したときは、シューマッハがルノー勢に対し圧倒的優位の状況からセーフティー・カーが入りいったんイーブンになって追い越し禁止でスローペース周回している際に周回遅れのモントーヤの(極めて悪質にもみえる)追突によってシューマッハが潰されたものだった。そういえばベルギーGPでもモントーヤは強引過ぎる突っ込みによりポールから快走を続けたトゥルーリにぶつけて潰した。こういう悪役の存在がレースを盛り上げるわけだが、何とかしてほしい。
さて来期のBARのシートのひとつはジャパンマネーの力で佐藤が有力視されているが、本気でトップを目指すべき大事なシーズン。ホンダはつまらないことを考えないほうが良いのではないか。今期の佐藤の低迷には不運も少なくないが、結果が全ての世界でバトン65ポイント、佐藤18ポイント。コンストラクターズでは2位ルノー91ポイント、3位BAR83ポイント。ルノーの二人がトゥルーリ46ポイント、アロンソ45ポイントと粒揃いなのに対しBARはセカンドドライバーが弱点なのは明らか。「日本人離れしたアグレッシブなスタイル」などと言っている場合ではない。(現場が言うわけないか)フェリペ・マッサのように実力があっても一般には評価されないドライバーがうじゃうじゃいるこの世界。なぜもっと優れたドライバーを使わないのか。Bクラスのティレル・ホンダに中嶋悟が座ることはあってもマクラーレン・ホンダに座ることなど有り得なかった。F1復帰以来思うような結果が出せなかったホンダにとって来期こそ勝負の年だと思うのだが……。今年も3位で満足できるのだろうか?開幕前の目標として3位は適度なところだったかもしれないが、マクラーレン(49ポイント)とウイリアムズ(54ポイント)の不振が明らかになって久しい今となってはもはや3位など最低ライン以下かもしれないのに。ドライバー次第では十分ルノーに勝てたシーズンなのに。バトンは今期限りでチームを去る。来期のBARが実力のあるドライバーにとって居心地のいいチームであることを祈る。
08月30日(月)
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