ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■関西女子リーグ ラガッツァ−三木ドリームス Lリーグ スペランツァ高槻−日テレ・ベレーザ
相澤−松田−−高倉−鳥越 −−小林−酒井−近賀−−
中鍋−下小鶴−奥田−高見 豊田−須藤−−四方−中地
−−−−ウォルシュ−−− −−−−−小野寺−−−−

高槻は4−5−1。全員MFに見えるタイプ。フラット4を極端なまでに高く押し上げる。CBはともに長身でボランチ出身。技術面がしっかりしていて組み立てることができる。両SBはともに堅実。守備重視。SHはともに攻撃意識が高い。主将の相澤は快速レフティー。CHは高倉が落ち着いてゲームコントロール。松田が良く動いて守備に貢献しつつ重心の低いドリブルも。庭田がトップ下的にドリブルは交えつつパスを狙うが、ストライカー意識は低い。1トップ上辻も本来サイドの突破役。
下小鶴がA代表、鳥越・高倉・相澤・庭田が代表経験者。奥田がU−19代表。また下小鶴と相澤はユニバー準優勝経験者。

ベレーザは中盤をダイアモンド型にした4−4−2。伝統的に全員が抜群の技術を誇り身体能力も高い。ポジションチェンジを多用し、近賀と小林がサイドを変えることも多い。近賀がFK担当。SBは高いポジションを取り攻撃意識が強い。CBは比較的長身で流石に技術は高い。中盤での圧倒的なボール回しからスルーパスを狙うスタイル。大野はスピードもあり、FWを追い越す動きも出来る。
小野寺・中地・須藤・酒井・小林・大野・荒川がA代表経験者。近賀・四方が候補。豊田・山口がU−19代表。近賀と須藤はユニバー準優勝メンバー。エース澤は負傷中。

ゲーム前に高槻の選手たちがサインボールをスタンドに投げ入れる。キックオフから日テレがボールを回し高槻がプレスをかける。高槻はバックラインをハーフラインから10m前後まで押し上げてベレーザの中盤でのパス回しを封じにかかる。しかし中盤の守備はベレーザの選手と比べるとやや淡白で激しく潰すシーンは見られず、ベレーザのキープ時間は長い。高槻はチャージもインターセプトの狙いはなし。そのためカウンターは発動せず。ベレーザはMFが前を向けないのでDFからバックラインの裏を狙うが全てオフサイド。俊足荒川が一度でも裏を取れば即失点というハイリスクの守備方法である。10分5秒、つまり公式的には10分、裏へ出たボールにGKウォルシュが「keeper!」と美しい発音で指示しつつ飛び出すが、躊躇してスピードが緩まり荒川が距離を詰めたところにクリアを当ててしまいそのままゴールイン。思わぬ形でベレーザが先制した。17分、ベレーザがバックライン裏サイドに入れ、GKウォルシュがやや躊躇、下小鶴が体を入れてゴールキックを取ろうとするが、山口が体を入れてCKを獲得。20分、近賀がハーフ付近から裏を突くフィードにウォルシュが「keeper!」と言いながら出てくるが、またしても躊躇、クリアできたはずのボールを荒川が先に触りゴール。2点目。26分、近賀の左CKに須藤が中でヘッドに競り勝つが外れる。28分、荒川が中鍋の裏を突いて飛び出しパスを受けてゴールライン際からクロス、大野にはDFよくついてシュートは触っただけ、右にこぼれたボールに荒川が追いつくが完全にオフサイド。30分、上辻から庭田へパス、ペナ右に入り須藤を左への切り返しでかわしたところを豊田好カバー。31分松田が中盤から低重心の力強いドリブルで二人かわして左の相澤へ、庭田へのクロスがこぼれたところを松田シュート、GK小野寺も好セーブでCKに逃げる。決定機。このCKのクリアの際大野が右肩を痛めるが、なんとかピッチに復帰。35分過ぎからややゲームが落ち着く。前半は0−2で終了。

前半はベレーザがボールを支配したが、後方でのパス回しが多くシュートには持ち込めない。シュートは3本で、崩したものは28分の大野の触っただけのシュートのみ。一方の高槻もシュートは2本で、ついに中盤で奪ってからの速い攻めはなかった。FWがタメを作れたり、かき回せれば良かったのだろうが・・・・・・。高倉の運動量が気になったが、暑さで自重したのか。アップダウンによるDFラインの消耗が気になる。ベレーザは荒川以外は余裕がありそう。オフサイド数は0対5。


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06月20日(日)
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