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サッカー観戦日記
by T.K.
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■大阪高校新人戦準決勝 近大附−大阪朝高 芥川−関大一
序盤は芥川が個人のドリブルやワンツーなど局面打開力の高さでリズムを作る。細かいタッチで先手を取るいかにも高槻なドリブル。7分、南部のクロス、空中戦では関大一が圧倒的に高いが、ファーへのこぼれを別小シュート。しかし9分、左サイド浅い位置での関大一FKでキッカー小椋の前に走りこむ選手に誰もつかずサイドからフリーでクロスも何とかブロック。あまりに集中力に欠けた。また芥川は声が出ていない。関大一はフリーならば丁寧なパスを出せる小椋を起点に左足クロスが武器の田中やある程度の技術を持つ向などの個性が噛み合い、中盤が機能している。一方で守備は弱く、二人で囲い込んでも打開されるシーンも目立つ。16分、関大一左CKで小椋のキック、ファー大外に一人余っているが芥川は気づかない。そこに合わせ、フリーでのヘッドはなんとかゴールラインに逃げる。続く右CKであろうことかまたもファー大外がフリー。田中の右CKに待ち構える向のヘッドがGKの頭越しに決まり関大一先制。どうやら芥川はセットプレーの守備を練習していない。ということは攻撃時もパターンなど持っていないのだろう。18分、芥川の右CK別小の低い左足キックはファーに流れる。22分、関大一右CKを大外の向に合わせるが、今度は長野が体を入れてブロック。24分、関大一・田中の足に遅れ気味のタックルが掛かり長野に警告。26分、関大一の左サイドFKで田中が前方に走る向にチョンと出す。芥川はまたも集中力に欠け誰も追わず、ドフリーでクロス、GK十河もキャッチできずにこぼれたところをシュート、ブロック。30分には関大一・西村がスピードを活かしタテ突破から決定的なクロス。直後には芥川・別小もタテ突破からクロス、これはCKへ。CKのこぼれをシュートもブロック。前半は0−1で終了。

後半は開始から関大一ペース。3分RB佐藤がタッチライン際をスピードに乗って突破し、タテに走る古賀へ、ゴールライン際からマイナスのクロスを西村が決め、完全にくずしてのゴールで0−2。5分、芥川・上田→須崎。CBに入り、CB岡田がFW、西村がLHに回りLH別小がインサイドへ。しかしイマイチ機能せず。フィジカルに優る関大一のプレスが機能し、芥川は全体が寸断された状況となる。13分、関大一・左CKでまたしても大外がフリー。視野に入れているDFがいない。ただ止まって待っている選手がフリー
という状況が繰り返されるという事態はチーム完成度の問題ではなく、何とかしなければいけない。田中のキックを大外の久野が折り返し樽井が決めて0−3となった。15分芥川・LH西村→下浦がLBに入り、突破力のあるLB久保がLHに入る。ゼネラリストの多いチームだ。この交代でやや芥川はスムーズになる。が勝負は決まった。最後までみると長居のキックオフには間に合わない。ということで会場を後にする。

関大一はとても新人戦とは思えない完成度である。大冠と同等か。それ以上の力がある。現時点では近大附より上だろう。タレント的には近大附に一歩譲る印象で、チームとしての伸び代はライバルほどではないだろうが、これだけ強いと冬も優勝戦線に絡んできそうだ。

一方の芥川もタレント的には関大一にひけを取らないが、リーダーシップのある選手が欲しいと思う。チーム完成度は低いがそれでも朝高よりやや上か。冬も確実に優勝戦線に加わるだろう。結局準決勝はともにこの大会での勝ちにこだわるチームが勝ちあがった。率直なところ近大附にせよ関大一にせよプリンスリーグでは苦戦必至だが、いい経験にはなるはず。どちらが出るにせよ大阪代表として頑張ってほしい。

U−23日韓戦はまた後日。というかアップしないかもしれない。全体にキレたことを書いているので修正のしようがないからだ。

02月21日(土)
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