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サッカー観戦日記
by T.K.
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■女子インカレ初日・武庫女大−松山大 大体大−福岡大 神大−山形大
12分 右から大きなサイドチェンジ、いいタイミングで上がったLB西畑のクロスを日置が決める。
31分 岡林が一人で持ち込んでシュート
39分 左でパスを受けた岡林が一人で持ち込んでシュート
交代
大体大
26分 小原→岡林、竹内→細田
33分 大西→池内 日置→渕上
38分 浜中→奥田
福岡大
22分 永井→井上
大体大は選手を試しつつ大量点を上げて満足できるゲームだったと思う。無得点に終わった関西得点王の神原も悪くはなかった。福岡大はいい時間帯もあったのだが、攻撃的な狙いが災いして大量失点を喫してしまった。鶴浜・藪下(ともに3年)や田中(1年)は面白い選手。九州女子リーグでもまれているはずだが、イマイチ高いレベルのゲームに不慣れな印象はぬぐえない。
第3試合にはこの日の目当ての神奈川大が登場する。今まで大学トップレベルのチームはフィジカルこそよく鍛えられているが、高校生よりもレベルの高いサッカーを追及している印象を受けなかった。大学生ともなれば、「育成」よりもその年代での勝利を重視するのは部外者からみても当然である。しかしながら勝利のための育成も不十分で、大学トップレベルでさえも育成のみならず結果という点でも下のカテゴリーに苦戦を強いられているのが現状である。
創部以来3年間強化を図ってきた神奈川大(以下神大)は湘南OGを揃えたチームだ。湘南は個人的にあらゆる場で絶賛しているのだが、高校レベルを超えるサッカーを志向しており、個人の技術・戦術・フィジカル・ハートのどれを取っても高いレベルにある、バランスのとれた個人能力優先型のチームだ。あまりに攻撃的なスタイルが災いしてか、結果を出せないこともあるが、選手育成面では大きな結果を出してきている。OGが集まる以上、イマイチ閉塞感のある大学のスケールを超えたサッカーをしてくれるに違いない、という期待があった。関東リーグでは大量得点・大量失点のスタイルのためか4位に終わっているが、2年生以下のチームだけに今後の飛躍も予想される。
一方の山形大も常連。東北では本格的なチームが山形大のみであるため、毎年出場している。サッカー経験者も少ない。ただ、浅井監督が毎年しっかりと組織だったチームを作り、組織的な守備は大会トップクラスである。毎年個々のミスから失点するものの組織が崩れることは少ない。また最近は地元の選手育成にも手を貸しているという。個人のレベルをいかに上げるかが課題のチームだが、大学の殻を破って努力しているようで嬉しい。
全日本大学女子選手権 グループB 神奈川大−山形大
12月20日(土)しあわせの森 14時 ピッチ悪 雪 微風
神奈川大 山形大
−−−林田−−小林−−− −−−−−坂本−−−−−
−−−−−矢野−−−−− −−−片山−−五十嵐−−
福田−稲葉−−百武−鈴木 太田−斉藤千−寺石−阿部
−−住江−横山−杉田−− −斉藤和−原田−佐藤−−
−−−−−渋江−−−−− −−−−−渡辺−−−−−
神大はゾーンで守る3バックで前が開いていれば3人ともどんどん攻め上がる。杉田(清水FC女子)は綺麗なキック、住江はバランスのいいポジショニング。福田は中に入るドリブルもあり。FK担当。鈴木(元U−19代表)は快速。百武(元U−19代表)は左利きでフィジカルも強い。稲葉(元宝塚)は柔らかいパスあり。矢野(W杯日本代表)は前線への積極的な飛び出しを見せる。全体にポジションチェンジを多用するチーム。
今年の山形大は原田をスイーパーに置き自陣を固めるスタイル。守備時にはあまりマークを受け渡さず、最後までつく。神大のポジションチェンジにも互いに声を掛け合い、バランスを崩さない。攻撃は1トップ坂本の突破力に託す。
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12月20日(土)
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