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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権大阪 6回戦 三島−大商学園 関大一−芥川 阿武野−仰星
立ち上がり関大はゆっくりと落ち着いたパスを回すのに対し、芥川はパスミスが続きリズムを作れず、芥川陣内でゲームが進む。4分にはハーフライン付近から久野が超ロングを狙う。7分にもFKのこぼれを11番が左アウトで狙うが、芥川DFブロック。13分間第一右CKで11番の左足でのボールを6番がヘッドで決めて関大一が先制。芥川は得意の高速パスワークもいいカウンターもなく、持ち味が出ていない。関大一と同等のゆっくりしたパス回しも出来るはずなのだが。声が出ていないのも気になるところ。関大一は左右からクロスも入り、狙い通りのサッカーが出来ているはず。特に左からいいボールが入る。しかし芥川もクロスに対する中の守備がよく、FWにポジションをとらせず、決定機は阻止する。25分には左CKで11番の左足から9番のヘッドが右にこぼれたところを13番が狙うが外れる。この辺りから芥川はサイドの守備がよくなり関大一はクロスがなかなか入らない。32分には11番が左サイド深くまで切れ込んでニアへクロス、これも合わない。結局前半は関大1点リードで折り返した。

シュート数7(1)対3 クロス7対3 CK4対0 GK3対5

数字通りの関大一ペースだった。ただ枠内シュートは得点シーンのみで、芥川はギリギリのところで防ぐ、というよりも内容の割に決定機をほとんど与えていない。

後半1分、左サイドに流れた9番のクロスにニアで5番がなんとフリー、落ち着いて左に流し込み関大一が追加点。立ち上がりのスキを突いた得点だった。しかし芥川もキックオフ後すぐの攻めでゴール前に放り込み関大GK・DFの連携ミス、10番が詰めて決め、2−1と迫る。これも後半立ち上がりならではの得点。このゴールで普段のペースを取り戻したか、芥川は中盤からの激しいプレスを仕掛け、オフサイドはとれないもののラインも押し上げて守備のリズムをつかむ。13分関大一・23番→14番。芥川は細かいパス回しでのミスは減らないが、ドリブルを多用して局面打開を図る。特に15番はペナ付近で効果的なドリブルを見せる。26分には15番がシュートを狙うところを倒され、正面・ペナ少し外からの芥川FK。20番がずらして3番が狙うが上に外れる。25分ごろから芥川はパワーサッカーを仕掛ける。左右からアーリークロスをどんどん入れる。芥川はFWも他の選手も上背はなく、関大一はCBを大柄な始め全体に体格に優るが、個々の位置取りや競り方が拙く、ややパニックに陥る。32分には6番→長身の12番をCFに入れ、3番も中盤にあげて3−4−2−1の形から放り込みを続ける。ロスタイムには2度のチャンスも関大一も守りきり、2−1で逃げ切った。

芥川が関大一相手にパワープレーで押し込んだのは意外。つくづくサッカーの幅の広いチームである。しかし最後までショートパスのミスが続いたのは痛かった。このチームの土台となるのは細かい技術のはず。来年には近畿中学総体を制した近くの高槻九中の選手達も入ってくるだろうし今後が楽しみ。関大一はスローなパス回しが終始安定していた。しかし攻守にわたりペナ付近でのプレーが弱く厳しいゲームとなってしまった。ともによくボールをつなぐチーム。

第4試合は阿武野−仰星。阿武野は総体ベスト4、もちろんブロック第1シード、第2シードの仰星はベスト16で三島に敗れた。両者は新人戦でもベスト16で対戦しており、そのときは雨の中仰星が3−1で勝っている。


高校選手権 大阪6回戦 阿武野−仰星
11月1日(土)布施高G 14時30分 クレー 快晴 微風

阿武野               仰星
−−−十二−−十六−−− −−−八番−−十一−−−
−−−−−二三−−−−− −−−−−六番−−−−−
−七番−−十一−−十八− −七番−−十番−−九番−
十三−二番−−三番−四番 四番−三番−−五番−二番
−−−−−二十−−−−− −−−−−一番−−−−−


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11月01日(土)
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