ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4384836hit]

■雑文・01年高校女子選手権 予選分析
富山の2校のみ参加であり、この地域がいかに女子サッカー不毛地帯であるかが一目瞭然である。富山には高校女子部が6チームあるという新聞記事を読んだことはあるが同好会レベルとしても本格的な活動には至らなかったようだ。インカレには上越教育大が毎回出場しているが、(*1)それは単に地域に他の大学チームが存在しないからであり、競技レベル自体は低い。一般チームのレベルも低い。まずはチームを作ることから始めてほしい。


関西 
予選参加15校 参加選手289人
県別参加校 滋賀1京都2大阪2兵庫8奈良1和歌山1
全国大会出場経験チーム 啓明女学院・日ノ本学園・京都橘・塩原女子・登美ヶ丘・西山・神戸市立須磨(*2)

県予選はなく、15校参加でのトーナメント方式で関西大会は行われた。クラブが発達しているとはいえ、人口比から15校という数字は極端に少ない。全15試合中二桁スコアは3試合、7点差以上なら7試合とチーム間のレベル差も大きい。競技レベルが高いとは言い難い京都橘も大量得点勝ちするほどで、ほとんどのチームにはあまり練習している様子はみられない。啓明・日ノ本の2強以外でも兵庫県勢が好成績を挙げている。関西は格上相手に胸を借りることも容易であり、その気になれば強化は難しくないはずなのだが。サッカー熱のあまりない関西の雰囲気が、女子にもそのまま反映されている。まずはサッカーをエンジョイする環境作りを進め、強化はその先の課題なのだろう。


中国
予選参加10校 参加選手164人
県別参加校 鳥取0島根1岡山2広島7山口0
全国大会出場経験チーム 広島皆実・廿日市・総社

中国大会は島根・岡山・広島の代表3校によるリーグ戦方式で行われた。予選のない島根の代表校は2試合とも20点以上失っての敗北。皆実が総社を4−1で下して優勝を決めた。

鳥取・島根は女子では特に実績もない。男子の競技人口は全国的にも多い部類に入る地域ではあるが、女子はまず普及から。
岡山は代表決定戦で総社が7−0と圧勝した。総社は元U−15岡山県選抜も多いが全国レベルでは苦しい。やはり中学生の層の薄さ、県内のライバル不足など自力で解決できない問題が多い。隣の高梁にある吉備国際大が最近力をつけており、手ごろな対戦相手にはなりそう。Lリーグを目指す湯郷ベルの誕生も興味深い。
広島県大会はトーナメント方式で行われ、全7試合中二桁スコアは3試合。皆実は祇園北に4−0、決勝の山陽女子には1−0と接戦を演じており、県大会も甘いレベルではないことが推測される。準優勝の山陽女子は廿日市に4−1、沼田に6−0と完勝しており、今後の注目株。沼田も初戦は27−0と圧勝しており、しっかり練習しているチームと思われる。県大会の充実が女子サッカーの普及につながり、それが更なる県大会の充実につながることは他の地区でも証明済みであり、広島の今後の成長は大いに期待できる。現在高校と一般のレベルは互角のようだ。


四国
予選参加8校 参加選手115人
県別参加校 香川0徳島2愛媛5高知1
全国大会出場経験チーム 済美・宇和島南

四国大会は徳島・愛媛・高知の代表3校によるリーグ戦方式で行われ、済美が2試合とも二桁得点・無失点で圧勝した。

香川はエントリーなし。やはり各カテゴリーで実績はない。
徳島も現時点ではレベル的には厳しいだろう。しかし全日本女子ユース(U−15)には愛媛を押さえて毎年のように出場しており、少なくともU−15県選抜はある程度の力があるはず。
愛媛は済美と宇和島南の直接対決が事実上の県代表・四国代表決定戦となる。1−0で済美勝利。他のカードでは両校とも5点差以上の勝ち。両校とも大学・一般チーム以上の力を持ち、県内最大のライバル関係にあるが、松山市・宇和島市間にはかなりの距離があり、手軽には対戦できないそうだ。県全体の強化なしに両校がさらに力をつけるのは難しいかもしれない。
高知は一般では高知JFCローザが四国トップクラスだが、高校は特に実績はない。そもそも男子のレベルもサッカー熱も四国では格段に落ちるとされており、まずはサッカー自体の普及が課題か。


九州
予選参加15校 参加選手253人

[5]続きを読む

09月30日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る