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サッカー観戦日記
by T.K.
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■近畿大会 一回戦 山城−清風 水口−近大和歌山
第1試合時より一段と悪化したグラウンド状態にパスを繋ごうとする水口が苦戦するのとは対照的に、シンプルにWBの裏を狙う近大和歌山がペースを掴む。開始すぐ右クロスをファーの中出がヘッド、GK奥村恭下がりながらフィスティング。5分、水口もFKから吉田がヘッド、枠は外れる。8分、近大・中出がロングパスに抜け出し、GKと1対1、しかしシュートはポストへ。9分、またも近大・中出が抜け出すが、飛び出した奥村恭がブロック。水口は守備の連携が合わず、WBの裏・3Bの裏を取られるケースが多い。またボランチのところでボールが落ち着かず持ち前の細かいパス回しは近大の整然としたプレスにことごとくかかってしまう。15分、近大、中での繋ぎからフリーのRB主将秋田へ、丁寧なクロス、スルスルと上がったRH荒武がまったくのフリーでヘッドを決め、近大和歌山が先制。パスの起点となり、ボールが動く間にDFの間に入り込んだ荒武のポジショニングが光った。21分、近大CK東からニアの中野ヘッドでそらすシュート、これはバー。23分、水口・山敷左クロスを吉田ワントラップシュートは惜しくも左に外れる。水口・浅居はDFの近くまで下がりボールを受けて組み立てようとするが、近大も激しくマークし、なかなか前を向かせない。27分、近大左クロスに谷口飛び込むが頭に届かずDFクリア。続くCK川端ヘッドはDFブロック。結局前半のシュートは3対8、CKも2対5と、近大和歌山ペースそのままの数字となった。
後半水口はベンチの指示か、浅居が下がらず、むしろ前線に飛び出す動きを見せ、スペースを意識したパスを狙うようになる。しかし近大の統率は堅く、裏は相変わらず取れない。3分、荒武が受けて鋭く反転、中出がポストに入りダイレクトで荒武へ、中出も右に流れて荒武のボールを受けクロス、LH坂田が猛スピードでゴール前に突っ込むがDFなんとかクリア。息の合ったコンビネーションを見せた。その後も時間帯によってボールを持てて、ドリブルからのパス・シュートの形が身についている吉田とポストからの反転が得意な中出にボールを集めたり、シンプルなパス回しからのサイド攻撃に切り替えるなど、チームの完成度の高さを見せつけた。17分、CKのこぼれに後方から走りこんだ坂田が決め0−2とする。20分過ぎ、空中戦で水口・山敷の側頭部と近大・谷口の頭がぶつかる。やや跳ぶタイミングが遅れたものの谷口の跳び方はまったく悪意や危険性のないものだったが、山敷は動けず負傷交代。その後救急車で運ばれた。フォエのこともあり、その後は落ち着いて観戦など出来なかった。結局0−2で終了。
水口は最後までグラウンドコンディションを克服できず、攻守に渡り組織面で相手に一歩譲った。浅居も輝けず。今は山敷の無事を祈るばかり。
一方近大和歌山は圧倒的な組織力を見せた。昨年も守備は堅いものの得点力不足に苦しんだが、今年はまずまずの攻撃力も備え、全国でも楽しみ。相手の激しいプレスを受けてもシンプルに回せるかどうかが鍵か。加納が復帰すれば中野のポジションに入るか?その場合平均身長170cm以下の4バックとなる。
帰路、守山駅に着くとなんとJRが止まっているという。石山駅で人身事故発生のため警察が現場検証中とのこと。いつもならイライラしているところだが、この日ばかりは人命の尊さを意識せざるを得ない。ただしっかりと検証してくれ、と思うのみ。守山北サッカー部員やアズー滋賀の選手達も足止めされていた。1時間ほどして動き出した新快速に乗り込む。元町駅で人身事故発生(!)のため本来12両編成のところを8両編成で運転のため想像以上に混雑している。なんとか高槻につくとドア開閉部の反対側にはネルソン吉村がいたのだった。小学生の頃サインをもらったこともある。この人もいろんなところで見かけるが、多分希望が丘に行ったのだろう。見るからに眠そうだ。(お互いに)お疲れ様でした。
06月28日(土)
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