ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校女子選手権決勝 柳ヶ浦−神村学園
MF 8 一木知華  3年 08.03.27 152 VIVA!CALCIO
MF 11 坂元めい  2年 08.06.02 158
MF 16 中野結菜  3年 07.12.22 155 Dream Spread FC宮崎
MF 17 中地沙里  3年 07.09.23 159 ニューウェーブ北九州レディース
監督 寺師勇太

前所属記載なしは神村学園中等部出身
全国各県の高校生年代全国での上位成績をまとめた。一部全国制覇など上位が多すぎる県は調べてない。

柳ヶ浦
十一十四
十七三番八番二五
六番五番四番九番
十二

神村学園
十四九番十番
七番二一二十
三番二番五番二六
二五

柳ヶ浦は戦術の肝で長身ボランチA山崎がスタメンではない。この時点で何らかの策を仕掛けているのは予想できた。その策とは、代わりに起用されたB平尾を神村学園F山野にマンマークさせることだった。
立ち上がり風下の神村学園は強烈なアゲインストを逆に生かした。敵陣にさっさと蹴り込む高校サッカーあるあるのスタイルだが、風で止まり、いい感じでマイボールにできるのだ。足元の鋭いパスもつながる。しかしそのパスは前進ルートを確保しているというより行き当たりばったり感が強い。昨年度も藤枝順心の必然に満ちた前進に対し神村学園のパスは読まれていたが、今年も基本的には走力で剥がすチームで、中で待ち構える柳ヶ浦に対し、裏狙いで、柳ヶ浦バックラインにスピードがないため上手くいくこともあるが、基本的には引いている柳ヶ浦に対し最後は裏狙いだろう、という感が出ていて虚をつくプレーには乏しい。サイドのスペースにパスを出すと柳ヶ浦はタッチに簡単に蹴り出す。柳ヶ浦の守備のモットーはとにかくシンプル。基本??に忠実で繋がない。神村学園はスローインからの形はなく、シュートに行けない。それでも裏を取ってコロコロ転がったシュートがポストに当たった形は惜しかった。神村学園はF山野抜きのパスコースが限られ、柳ヶ浦バックライン手前のパスに終始して厳しい。そして前半43分、柳ヶ浦右コーナーP門馬の右足が正確にニアでM村上の頭に合い、1−0と先制。前半は1−0。


ハーフタイム、柳ヶ浦の修正は前からの追い方。神村学園は前進ルートがきっちりしていないチームなので、追い方がしっかりしていれば繋げなくなる。この修正で劇的に柳ヶ浦の流れになる。リードしている柳ヶ浦は2トップが無理には追わず、中盤へのパスコースの寸断を任務とする。神村学園の中盤は厳しくマークして、バックラインは引いて裏は取らせない。神村学園はハーフタイムでバックラインを三枚に修正したが、策は実らない。なぜなら神村学園のバックラインは運べないから、中盤が薄くなっただけなのだ。こうして柳ヶ浦の守備が整備されて完全にペースを握り時間が過ぎていく。柳ヶ浦は交代の必要もなく、後半アディショナルタイムに純然たる時間稼ぎの交代1回で逃げ切り1−0ながら完勝した。

高校生年代の大分県の全国制覇は初。今年度国体少年女子は準優勝だった。選手全員、そして監督も柳ヶ浦だったが、「大分県選抜」と名乗っていたような。大分県男子サッカーは全国ベスト8の回数はやたらと多くて、全国制覇できなかった理由が思い当たらず、単なる偶然、で片づけていたが。

今大会の柳ヶ浦の優勝の意義は、なんといっても大型チームということ。上手さとか、または走力が強調されがちな日本女子サッカーで、体格の重要性を前面に打ち出したチームの存在は大きい。また守備力は素晴らしかった。得点力には欠けるので、今大会は2回のスコアレスドローからのPK勝ちを経験し、きわどい勝ち上がりだったが、こういう勝ち上がりもありだ。

01月11日(日)
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