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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プリンスリーグ関西プレーオフ1回戦 芦屋学園−山辺 奈良クラブ−関大北陽
さて、第3試合は奈良クラブ対関大北陽である。奈良クラブはここ二年クラブユース選手権予選プレーオフでセレッソとガンバ相手に1勝1分で1回全国に出るなど強さを見せ、奈良県1部リーグに昇格してから2連覇と圧倒的な強さを見せ、チームのレベルは明らかにプリンスリーグの水準にある。一般的に言ってフットボールの力はリーグ戦で測られる。しかし短期トーナメントを勝ち上がらないとプリンスリーグには昇格できない。対する関大北陽は全国制覇経験もある古豪だ。大阪府2部リーグ時代に全国高校総体に2回出場するなどカップ戦にめっぽう強い。力では奈良クラブより劣るだろうが、一戦必勝でこの試合に備えていろいろ仕込んでいることは容易に想像できた。
プリンスリーグ関西プレーオフ1回戦
奈良クラブ−関大北陽高校
12月20日 堺S8 15時45分 人工芝 曇り
奈良クラブ
十番九番十四
八番七番
六番
五番四番三番二番
一番
関大北陽
九番十番
七番八番六番十一
五番三番四番二番
一番
立ち上がり後方で回す奈良クラブに対し、関大北陽が前からプレッシャーをかける。これは強豪高体連のやり方だ。技術・精神力に劣る高校はこれでミスをしたり受け身になったりする。これに対し多くのクラブユースは真っ向から受けて立つことが多い。それだけの技術・精神力があるからだ。奈良クラブもそう。立ち上がりの勢いがなくなった関大北陽は徐々に引き始める。明らかにショートカウンター狙いである。これに対し奈良クラブは最終ラインで延々と回し続けるが一向にスイッチが入らない。センターバックとアンカーで回し続け、インテリオールには入らず加速しないし、センターフォワードにも当てないし、ウイングへの展開のパスはミスばかりで次々にタッチラインを割る。ヨハン・クライフは息子のジョルディ・クライフに対し「テクニック、フィジカルは問題ないが、実際のところ満員のスタンドからブーイングを浴びないと精神力は分からない」と言ったが、奈良クラブも精神力はかなり気になる。前進できない、その勇気がないようでは、センターバック間のパス交換が増えるばかりだ。そうしているうちに20分過ぎにミスから関大北陽がショートカウンター、左ハーフの7番のクロスに10番がヘッドで0−1と先制。しかしなおも奈良クラブは後方で回し続ける。関大北陽はボランチがアラートでインテリオールを離さないからパスが来なくても疲れているだろうが、とにかく奈良クラブは前進しない。フィジカルで優っているのだから多少寄せられても身体をぶつけて失わないのに、勇気がない。そうこうしているうちに関大北陽は左コーナーを必ずショートで繋ぐのだが、そのパターンで7番がミドルを叩き込み0−2と追加点。前半は0−2で終了。
関大北陽は立ち上がり10番がポストを見せていたが、まあ全体的に個人でクオリティを見せた選手はいなかった。奈良クラブは10番、たぶん名くんのドリブルくらい、というか後方でパスするくらいではクオリティなど図りようがない。
ハーフタイム、交代を交えてベンチの指示もあって奈良クラブは前進できるようになる。インテリオールにも入るようになる。この時点で2点ビハインドでも力の差から言って奈良クラブの勝算は5割以上と思っていた。とはいえウイングが突破できず、べた引きの関大北陽を崩せない。関大北陽の美点はなんといっても勝負に辛いところだ。隙を見せない。奈良クラブのウイングもセンターフォワードも厳しくマークしカバーを意識して、個のクオリティを発揮させない。それでも押し込まれて体力を消耗していく。そして後半30分、奈良クラブのトップ昇格するセンターフォワードH関口智也にポストが入り反転して決める。1−2。個人能力差で決めた。しかし関大北陽は集中力を高めて守備が厳しい。90分ゲームでスタミナも厳しいだろうが隙あらば前からも追い、そして終了間際に奈良クラブの自陣ミスを奪って流し込み1−3。結局関大北陽が勝利した。
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12月20日(土)
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