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サッカー観戦日記
by T.K.
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■関西リーグ 和歌山−飛鳥
73分(後半28分)
10 小田 健伸 28 坂本 慎治
87分(後半42分)
18 赤谷 直紀 15 池田 智基
後で知ったのだが、無観客試合扱いだそうだ。そのため公式記録では観客数が0になっているが50人くらい観ている。こういうことは公式サイトに載せるべきだと思うのだが、堺S9は周囲から見えてしまう。そういう関係もあったのだろう。
さて、ゲームは双方イマイチ。通常のシーズンなら優勝争いは無理と断じてしまうところだが、非常時のリーグである。諦めない限り何かある。単純に高さ・パワーで和歌山が上回る上に、身体の使い方でも上回る。たぶん柔道とか体術勝負なら和歌山の圧勝だろう。アヤックスのアカデミーが柔道をやっていることは知られているが、よく自分の専門ジャンルに過度な誇りを持つ人が、「スポーツをするなら最低陸上競技の練習をすべき」「いや体操を」「いや体術を」という。キング・オブ・スポーツといわれるフットボールには最初から全てがあるので参考程度でいいと思うが、とにかく選手のレベルや経験の差からポルベニル飛鳥ははっきり落ちる。セットプレーで和歌山J久保をボランチDがマークするが、センターバックに高さがなく、しかも俊敏なフォワードPにはターンなど再三入れ替わられる。和歌山にビルドアップ能力があればJ久保に入れられ放題になったはず。しかし久保の足元に納まらず、たぶんパワーを買われて入ったであろう飛鳥のセンターバック陣が潰すまでもない。飛鳥は左サイドバック㉓がタフなスタミナと正確な左足があるが、和歌山の右サイドハーフもきっちり戻り自由にクロスをあげさせない。右もそうで、高さで劣る飛鳥が正確なクロスを入れられないのでは勝てない。ビルドアップ能力もない。一方の和歌山は久保を活かせないものの、繋いで押し込み、ペナ付近でパスを回すこともしばしば。バックラインは高さではっきり上回るから放り込みやロングボールへは完璧に対処できる。飛鳥に中の崩しはない。28分、㉗千川原のターンで切れ込みG山本がファーでワントラップシュートが決まり和歌山先制。俊敏性に差がありすぎた。この時は大量点が入るパターンと思ったが、飛鳥は実によく粘る。和歌山はイージーシュートを外すなど決定機を逃し前半終了。粘っている限りフットボールは分からない。ロースコアスポーツにしかない魅力だ。
後半も和歌山の猛攻が続く。そして56分、飛鳥のキーマンD中島が膝を痛め負傷交代。攻撃力はないが中盤で守備に効いていてセットプレーではJ久保をマークする高さのある中島は替えの利かない選手である。飛鳥にとってはかなり痛い。この時間帯、飛鳥はサイド攻撃を徹底する。コーナーキックも増える。しかし中で勝てず惜しいシュートはない。66分、㉓吉岡が筋肉系のケガで交代。よく走る左サイドバックで左足セットプレーも担当。やはり代えの利かない選手である。代わって入った選手は右利きの左サイドバックでクロスは必ず右足でしかも不正確だから和歌山は跳ね返し続ける。ロースコアで粘り続けるのは見事だが、時間が過ぎて和歌山が勝利。
まず和歌山について。例年ならこのプレーレベルなら無理だが、今年に限っては分からない。もう少し点を取りたかったが、今は勝つことが重要だ。強力な2トップは活かせなかったが、力はある。飛鳥は粘って何とか1部残留を。
なおこの節にTIAMO枚方は引き分けて、順位は1位から4位まで勝ち点8,8,7,7、の混戦になった。今季はとにかく2位以内に入ること。それが肝要だ。
09月12日(土)
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