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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プレミアリーグ開幕節 G大阪−福岡(4月8日分)
立ち上がり、双方似たようなサッカーである。つまり典型的なパスサッカー。連動してパスコースを作り、空いている味方を使っていく。狭い局面でも確実に繋ぎ、じっくり敵陣に侵入する。守備も数的優位を確保して危険な形を作らせない。G大阪は元々こういうサッカーが出来るチームだが、福岡も精度が高い。ただし経験の差か、守備力でG大阪が上回る印象がある。つまり激しくぶつかる「デュエル」の部分で上回っている。福岡はクラブの方針として両足で蹴れるように指導しているらしく、全員が逆足でミドルパスを出す。左サイドのE佐藤光、P下川、N桑原はレフティーだろう。左センターバックの西山も左足ロングフィードがある。M北島も左足クロスを見せたし、I佐藤龍も両足を使う。13分、福岡H平田に警告。遅延。直後のFK,G大阪はオフサイドゴール。15分、G大阪K、カットを受けたI白井がスルーパス、芝本がカットインしDFをよく見て左隅に叩き込む。1−0。G大阪は徐々にロングパスやドリブルを織り交ぜ、攻撃面で優位に立つ。N奥野が引いて受け大きく展開し、サイドで1対1を作りM芝本やJ宮脇が仕掛ける。H松下にも良く収まる。守備ではD中島が激しく潰しC岸田が好カバーを見せる。つまり潰すのとカバーの関係が分かりやすい。福岡は徐々に細かいサッカーになってきて技巧は見せるが展開も勝負パスもドリブルもなく、F甲斐もパワー負けして潰され続ける。CBではC西山が何とか跳ね返しつつ長い足が出てきてカットも多い。とは言えミスや甘さも散見される。なかなかの逸材だが。福岡はまるでシュートに行けない。そしてG大阪は前に踏み込んで潰す意識が高いのに対し、福岡は踏み込まず、どこか他人任せの守備である。これは普段の経験の差というか、対戦相手のレベルの差だと思った。1年間経験すれば福岡は大化けしそうな気配がプンプンする。基本的な技術や判断はしっかりしていて、両足で蹴れるという特徴もあるのだから。
30分、G大阪のフィードをカット、福岡M北島突っ込み倒される。正直警告もあり得ると思ったが、G大阪はここまでファウルも少なくフェアだったし、故意でもないので、出ずに済んだ。右75度30mFK、M北島のキックはワンタッチあって右CKへ。これはI佐藤龍が担当。左足で蹴る。逸機。34分、G大阪、左からM芝本突っかけI白井シュートは正面。決定機、。G大阪J宮脇はタメてH松下が右クロス、M芝本ヘッドはバー。決定機。一向に福岡にはシュートがない。きれいなサッカーなのだが、プロ育成機関なのだから、もっと個性を出してもいいのでは?と思う。クロス数が多いが、中に詰めてなくて合わない。結局前半は1−0で終了。
手元集計でシュート数6(1)対0、CK数2対0、GK数3対5、オフサイド数1対0、クロス数10対7、ファウル数3対8、FK数1対1。繰り返しになるが福岡はもっと個性を!もっと大胆に!としか言いようがない内容だった。誰もが悪くない内容だと思うようなスタイルだが。G大阪も傑出した選手はいないが、個性は出していた。昨年の左の食野(トップ昇格)もスケールの大きな選手ではないが個性を出していた。今年の芝本も同じ。自分を出すことはプロとして大事な部分なのだから。
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04月11日(火)
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