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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プレミアリーグ開幕節 神戸−米子北(4月8日分)
米北は守備的に入る。トップは神戸のセンターバックには行かず自由にボールを持たせ、中盤で激しく寄せる。パワー負けしているが、あきらめずに体をぶつけ自由を奪う。I佐野が技術がしっかりしていて視野も広く展開力があり変化もつけられる一方で米北の基本のハードワークもいとわない。G坂田はドリブラーでアップダウンも激しい。バックラインはスペースに流れる神戸のアタッカーを捕まえ切れない。ベンチから細かく修正の声が飛ぶ。米北はかつては関西からのサッカー留学生ばかりだったが、近年地元鳥取勢が増えている。全国高校総体準優勝経験もあり、山陰では立正大淞南と並び全国制覇に近い高校だ。一方神戸はセンターバックがボールを持てC小林は高さで圧倒、ドリブルにも強く左足ロングフィードも狙いがよく脅威になる。S右田も確実に繋げるし守備も安定している。また神戸のFW陣はスペースを常に狙っているインサイドは身体を使い確実にキープできる。M池田は基本通り右足アウトで運ぶドリブルでカットイン多用。攻撃のエースだ。右のF佐藤も突破力はあるが強引には行かず、米北に囲まれては戻す。I原はパスとドリブルの使い分けがいい。L佐々木はフィジカルを活かしたブロックがいい。1年生のときからFWで出ていた選手だが、180cmの上背ではパワー系CFとしてはプロでは厳しい。かといって昨年は中盤が強力だったのでFWで使うしかなかった。トップ昇格の快速FW向井章人が加速して中をつくためのスペース造りに長けており、インサイドでも要領よくプレーできている。E谷川は堅実で下がって受けて確実に捌く。10分、米北G坂田が左突破、クロスにH城市正面に飛び込む。超決定機。20分、神戸、C小林の狙いすましたフィードにH秋山左寄りでGKと1対1、右に外す。超決定機。米北GK@佐藤は上背はないがキャッチが高く安定している。神戸は上手くいっていないと判断し、F佐藤とI原のポジションを入れ替える。原は自らの突破だけでなく、A前川の上がりを引き出し、サイドが厚くなる。左もB宮田がガンガン上がる。両サイドバックが上がり、後ろ3枚で守る感じ。米子北は2トップが引き気味で、あくまで中盤に入ったところを囲み込む狙いのようだ。常に神戸のそばにいて、入れば一気に囲む。ベンチは指示出しっぱなし。普段とはプレー強度が違うのだろう。当たっても潰せないから複数で囲むことを徹底している。前半0−0。
前半シュート数7(2)対2(1)、CK数2対0、GK数1対5、クロス数3対0、ファウル数6対2
ハーフタイム、神戸B宮田→D本山遥。左足にいいものがあった。H秋山→㉙小田裕太郎。右ウイング。I原がセンターフォワード。いきなり左クロスにI原飛び込む。決定機も正面。60分、米北H城市→J門村幸亮。63分、神戸L佐々木→G船越大夢。64分、神戸、正面27mFK、F佐藤が狙うも壁。65分、神戸、米北の後方の繋ぎに一斉にプレス、F佐藤に出てミドル、GKナイスセーブも㉙小田が蹴り込む。1−0。米北、すぐ円陣を組む。強豪と言っても東福岡のように精神的に崩れるタイプのチームもあるが、米北は崩れたところは知らない。決してあきらめないタイプで、しかも無謀に攻撃に行かずバランスを考えたゲーム運びを見せる。68分、米北R阿部→E松下侑平。そして米北M高橋にスルーパスがっとるが逸機。82分、米北M高橋→㉓前田想。前線を変えてフォアチェンクに切り替える姿勢だ。そして87分、米北、正面18mFKゲット。G坂田がジャンプした神戸の壁の下を狙うが当たる。米北N馬場→Q鍜治川友貴。この時間帯米北のサイドが機能し、G坂田が底知れぬ運動量でどんどん仕掛ける。ちょうど前半神戸の左ウイングM池田がカットイン多用していたように、坂田もカットイン多用。しかし神戸もクロスを上げさえない。神戸は4−4−1−1に変更し、L佐々木をトップ脇、自由に下がらせて、I原を前線に張らせるバランス変更。守ってカウンターに割り切る。ロスタイム、神戸I原→J泉柊椰。時間稼ぎに加え下級生に経験を積まそうという意図か。結局1−0で神戸が逃げ切った。
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04月10日(月)
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