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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プレミアリーグ開幕節 阪南大高−広島
広島は並びとしては3−4−2−1なのだが、ボランチF川村がトップチームの森崎和幸ポジションで最終ラインに下がってロングパスで組み立て、上がればきっちり繋ぐ上にセンターバック的なプレーも出来る。個人的には来季のトップ昇格確実とみている。3バックの中心C里岡は組み立ても出来る選手だが、川村に多くを託し、守備で長所を発揮する。GK@大迫は世代屈指のGKで反応に優れる一方で、ミシャシステムで要求されるビルドアップでは持ち味を発揮できていない。この選手もトップ昇格濃厚だとみているが。両アウトサイドがタッチライン際をアップダウンし、相手両サイドを引き付けるのが主要任務。空いたスペースにストッパーが上がり、2シャドーがギャップを使い、圧倒的支配で1トップがいずれマークを外して決める。これに対し阪南大高は用意周到な策を用意していた。まずフォーメーションとしては4−3−2−1で、4バックは極端に中に絞り、タッチラインの68mどころか34m以下の幅にコンパクトに絞る。そして大きく空いたアウトサイドにはサイドハーフが下がり、6バック気味になる。1トップH福羅は守備の負担を減らし、広島の後方のパス回しはある程度自由にさせる。そしてカウンター要員としてスピードと強靭な身体でキープするも孤立しているので奪われる。1ボランチ㉒北村はなかなかの逸材。しかしシステム上脇が空く。しかし広島は2シャドーが上がりすぎて3トップ気味になり、フリーになりやすい位置を使えない。阪南大高の2シャドーは本来広島の2シャドーのケアに追われる想定だと思うが、負担が軽くなってしまっている。広島はアウトサイドもクロスを上げられず、G川井の素晴らしい上がりも必ず人がついて行っている。明らかに阪南大高のサイドハーフは運動量の負担が大きい。プレミアリーグは5人交代なので、行けるところまで行く意図かと思った。広島が一方的に回すが、決定機を作れず、阪南大高は全くシュートに行けない。33分、広島G川井の右クロスをJ明比ボレーも惜しい。38分、G川井の右クロスをQ村山ヘッド、上に外れる。決定機。川井も運動量がもともと多い選手だが、過重な負担がかかりがちな広島トップチームにふさわしい運動量が身につけば、トップでもミキッチに代わる戦力になれる選手。結局前半は0−0で終了。
シュート数0対3(2)、CK数2対2、GK数2対0、オフサイド数0対1、クロス数2対5、ファウル数2対4、FK数1対1。
後半開始、広島は次々にクロスを入れ始める。阪南大高GK㉑太田はいささか怪しい。キャリア浅いらしいが、キャッチングが出来ず、クロスはほぼパンチだし、そのパンチも怪しい。足元も不得手だ。大迫なら難なくキャッチするようなボールも辛うじてパンチというシーンが目立つ。そして阪南大高サイドハーフはスタミナを削られ、広島のアウトサイドが効いてくる。57分、G川井の右クロス、イージーなボールだが、阪南大高GK㉑太田パンチもミス、F川村の前に落ちフリーでミドルを叩き込む。0−1。15分、阪南大高カウンターH福羅、初シュートも弱い。広島は徐々にシャドーが引いて受け始め、阪南大高を押し込む。しかし阪南大高はクロスを跳ね返し続け、シャドーもチャンスを作れない。阪南大高C吉田伸はクロス対応がよく、指示も出せるいいセンターバックだと思う。64分、広島、G川井からB中谷に当ててポストで落としJ明比シュートも上に外れる。68分、広島E根角→D松本大弥。中盤でバランスをとっていた。ゲームメイクは物足りなかったが、普通のタイプのボランチとしては何の問題もない選手だ。阪南大高はF宮崎に疲れを感じるが、セットプレーのキッカーだけに交代させづらい。65分、30mFK、阪南大高R中村が左上に鋭いシュートも大迫セーブ。大迫でなければ決まっていたような見事なシュート。そして阪南大高はキッカーが二人いることを確認する。阪南大高76分M岩丸→J瀧川海斗、㉒北村→㉓和田育。これはプライドをかけた交代だ。つまり超守備的なスタイルを捨て、本来の阪南大高の4−4−2へ変更。
阪南大高
−−−瀧川−−福羅−−−
−−−−−−−−−−−−
岸田A宮崎−−中村A和田
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04月09日(日)
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