ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■奈良県1部リーグ 一条−奈良北 郡山−法隆寺国際 香芝−橿原
奈良北はPK失敗があまりに痛かった。あの時間帯は一気に逆転も狙えたが、PKを自信をもって蹴られなかったのが痛い。点差ほど力の差はないし、これはもう自信の差としか言いようがない。一条は不安定だったが、シーズンが進むと改善されるだろう。ただコーチングは全員しっかりしていたが、苦しい時に味方を鼓舞する声は5番からしか聞こえず、もう少し「声の責任」を分かち合いたい。奈良北とは絶対に勝てるような力関係にないのだから、悪い流れのときにどう耐えるのかは大切だ。
第2試合の郡山はかなり極端のサッカーをする。つまり自陣から徹底的にショートパスを繋ぎドリブルを交えた細かいサッカーで崩しにかかる。こういうサッカーは得てして批判されるものだが、奈良県にはこういう極北に振れた技巧的で楽しいサッカーは必要だと思う。法隆寺国際はプリンスリーグの経験がある。こちらもコンスタントに強い。
奈良県1部リーグ
12時 郡山総合庁舎グラウンド クレー 晴
郡山高校−法隆寺国際高校
郡山 法隆寺国際
−−−三三−−四−−−− −−−−−−十一−−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−十番−−−−−−
三一−九十−−五五−七七 十六−七番−−六番−八番
二八−三七−−三九−三四 四番−五番−−三番−二番
−−−−−五一−−−−− −−−−−二一−−−−−
法隆寺国際はレフティ10番にボールを集め、10番も下がって受けて起点になる。フリーキックも担当、強いボールも蹴れる。10番を活かしきるスタイルだ。対する郡山は90番が左足で組み立て、31番は積極性が目立つ。13分、郡山、右CKで90番の左足にファーに走り込んだ31番がヘッドで叩き込み1−0。郡山はベンチから「勇気持っていこう」との声が。確かに後方で繋ぐには勇気がいるし、郡山のテーマと言えばテーマだ。20分、法隆寺国際、7番が右から仕掛け、ペナ手前で倒され、FK。右45度22m、法隆寺国際10番が左足で左上に強烈なシュート、郡山GK好反応で弾くもこぼれを法隆寺国際6番か8番が押し込む。1−1。24分、郡山31番、左CKゲットして55番右足で蹴る。逸機。30分、郡山スルーパス、GKの位置を見て、左寄り31番ループを決め2−1。素早い好判断。42分、法隆寺国際、スルーパスに16番が左から突破しシュートもサイドネット。決定機。郡山もレフティー33番がドリブルシュートはキャッチされる。前半2―1で終了。
前半シュート数7(6)対4(3)、CK数4対0、GK数0対3、オフサイド数0対1、クロス数0対1、ファウル数4対5、FK数1対1、ただし法隆寺国際10番のキックは脅威なので壁を作らない、カウントしない位置からでも危険だ。枠内シュート率の高い精度の高い前半。
後半開始。法隆寺国際ベンチ「足出すな、我慢、我慢」と指示。郡山の細かいタッチのドリブルに対し下手にファウルすると危険な位置でのFKになってしまう。58分、法隆寺国際10番のFK、CKも逸機。郡山34番→87番。そのまま右サイドバック。法隆寺国際も11番→17番。11番はフォアチェック頑張っていた。後半は法隆寺国際が積極的に突っかけ、郡山が次々にファウルを犯し、10番の左足が飛んでくる苦しい状況になる。しかし粘り強く跳ね返し続け、勇気をもって繋ぎ、なかなかいいハート。シュートにも身体を投げ出し、枠内に飛ばさせない。結局郡山はファウル12にも上る相手FKを耐えきり、2−1で勝利した。
後半シュート数3(1)対5(1)、CK数1対2、GK数5対6、クロス数3対0、ファウル数12対2、FK数1対4。
結果はどっちに転んでも不思議ではなかった。郡山は魅惑のパスサッカーを見せてくれたし、法隆寺国際は10番の才能を活かしきるスタイルで健闘した。双方伸びしろは十分ある。郡山は毎年ながら繋ぐサッカーがどこまで完成するか、連携を高められるか。法隆寺国際は10番が引いたときに受け手がどういう動きを見せるか。セットプレーの工夫はこれからだろう。今後とも楽しみ。
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03月20日(月)
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