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サッカー観戦日記
by T.K.
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■全国高校総体男子準々決勝 瀬戸内−市船 青森山田−米子北
市船の注目は得点王争いを演じる1年生郡司である。そして昨年観て、今年の高体連屈指の逸材だと思ったCBD杉岡は有名選手だ。中盤をダイヤモンド型に組み、ボランチC金子がビルドアップ時には下がって、フォアリベロみたいになり、サイドバックを押し上げる。K太田が快速。あの市船が自分から組み立てるサッカーを積み上げたことに驚いた。3分、市船、左CKの跳ね返りをK太田ミドル、こぼれを14郡司が蹴り込み0−1と市船先制!しかしすぐに瀬戸内が支配力で優る。やはりリーグ戦に強いポゼッションサッカーだ。しかも両サイドは積極的に仕掛ける勇気もある。H三澤が快速アタッカー、左のJ川端はスキルも高い。ポゼッションサッカーというものは得てしてパスを回すこと、支配することにこだわりすぎて仕掛けない勇気のないサッカーになりがちなのだが、瀬戸内は真に強いチームだと思った。京都橘との違いはカウンターの鋭さというか、受ける時間帯を作るかどうかで、これはポリシーの問題でもあるが、カップ戦で勝ち上がるには引いてカウンターも大切だと思う。攻め倒すことはなかなか難しい。12分、F浅野とB川岡の間でリターンパス、わずかに合わず。16分、瀬戸内J川端、左を突破、切り返しからシュートは正面。決定機。22分、市船CBF原の横パスを瀬戸内F浅野カット、ミドルは右に外れる。超決定機。27分、瀬戸内H三澤が右ゴールライン際を突破、深くから折り返しゴールエリア付近からI安部シュートはセーブ。超決定機。市船は伝統の堅守を前面に押し出し、耐えてカウンター。14郡司はバランスは見事だが、スピードもすば抜けていないし、技術的にも突出していない。そんな圧倒的な選手か?という印象。1年生にしては凄いのは確かだが。前半0−1で終了。
シュート数5(3)対3(1)、CK数0対4、GK数4対1、オフサイドなし、クロス数2対3、ファウル数1対3、危険な位置でのFKなし。瀬戸内が攻め、市船が守ってカウンターという構図。瀬戸内ぺースだが、超決定機を2回外しているので、耐えるサッカーに慣れている市船とすれば、特に動揺も見られなかった。
ハーフタイム、市船H野本→E阿久津諒。守備のいい選手を入れて一段と守るサッカーの注力という印象。45分(後半10分)瀬戸内、右CKをGK弾いて誰か?ボレー、上に外れる。決定機。市船もカウンターからK太田がカットインシュートはバーを叩く。超決定機。49
分、14郡司がパスに合わせそこなう。決定機。53分、瀬戸内、右シュート、DFに当たってコースが変わり、セーブ、バー。決定機。62分、瀬戸内、後方でのパスを市船14郡司奪いシュートはセーブ。超決定機。63分、市船、C金子がカットから仕掛けてG西羽にパス、これを決めて0−2。いかにも市船らしい展開。直後に14郡司→15松尾勇佑。郡司は才能は見せたが、現時点でスーパーな選手には見えなかった。67分、市船カウンターからN松尾が飛び出したGKをかわしシュートは左に外れる。超決定機。69分、瀬戸内J川端→P谷口泰貴。72分。瀬戸内F浅野が右から突っ込みぺナ内で倒される。PK。これをI安部が決めて1−2。しかしここまで。まさに市船らしいゲーム運びだった。
後半シュート数5(1)対6(3)、CK数1対1、GK数8対6、オフサイド数0対1、クロス数2対2、ファウル数2対1、FK数1対0。
市船は杉岡が順調に伸びていてホッとした。進路は慎重に。即J1J2で出られるレベルじゃないので、判断が難しい。東京ならJ3に出られるのだが、などと考えてしまう。
瀬戸内は期待通りの強さ。観に来た甲斐がありました。全国のトーナメントで勝ち上がるチームを作るのか、育成ポリシーを貫くのか?いずれにせよリーグ戦で残した力は本物だ。
公式記録
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07月31日(日)
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