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サッカー観戦日記
by T.K.
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■なでしこリーグ入れ替え戦 高槻ーノジマ
高槻は5−4−1でガチガチに守る戦術をとる。技術と身体能力のバランスを高いレベルで備えているアタッカーは元代表の丸山と、U−17代表時代は主将を務めた成宮、そして下がり目の巴月と捌ける虎尾くらいのもので、あとは守備的な選手で固める。丸山は後ろから当たられても潰れずターンしたり、捌いたりするボディバランスが素晴らしい。巴月はスピードが売りだが、当たられても耐えきるパワーもある。成宮パワーはないが一瞬の加速とシンプルにパスを出す判断が光る。佐藤は圧倒的な高さと対人の強さでノジマは競り合うことを最初からあきらめている感がある。ノジマは日本開催でのU−20女子W杯のヒロイン、田中が圧倒的な両足テクニックを見せるが、身体能力の高い巴月を同じサイドに配置している高槻はしっかり耐える。ノジマは3分、S田中が左CKを右足で入れる。8分、ノジマ、左FKをA吉見が精度の高いキック。13分、吉見が危険なタックルも警告出ず。15分、ノジマ、右CKを今度は田中が左足で入れる。そのカウンターがQ本田に渡るが詰まる。23分、高槻J巴月が左突破からいいクロス、しかしノジマGK@ジェネヴィーヴが抜群の高さと正確なパンチ。このプレーでジェネヴィーヴの圧倒的な能力の高さを感じた。上背も反応も視野の広さもある。25分、ノジマ、S田中のミドルがゴール上を襲うが高槻GK@大野がセーブ。以前の高槻のGKならあえなく上を抜かれて失点しただろうから大野クラスのGKなら何とか水準には達している。しかしジェネヴィーヴなら難なくキャッチしただろうし、能力差を痛感せずにはいられない。高槻の右サイドA武田が技術も判断も物足りず、その分を懸命に走ることでカバーしているように見える。イージーなキックミスや判断ミスが多く、シンプルに前に蹴らないと怖い。26分、ノジマ、右FKでS田中が狙える位置。ニアを襲うがブロックしCKへ。その流れから左クロスをクリアが甘く決定機になりかけるが封じる。27分、高槻、右FKをH虎尾が入れるがノジマGKジェネヴィーヴ高井。28分、高槻の右クロスにノジマ㉔平野の高さが足りず、丸山触るもGKジェネヴィーヴがナイスセーブ。決定機。36分、高槻、パントキックにQ本田抜けてミドルはGKキャッチ。39分、高槻H虎尾からF成宮にスルーパスが通るもオフサイド。結局前半は0−0で終了。
前半シュート数2対5(3)CK数0対3、GK数9対2、オフサイド数1対0、クロス数2対7、ファウル数6対3、FK数0対2。ノジマのほうが勝たなければならない事情があるにせよ、押していて、しかも高槻のチャンスの前に能力の高いGKが立ちはだかり、極めて厳しい。カウンターは丸山が孤立気味で巴月は上がれず、成宮もなかなか単独では突破できない。
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12月12日(土)
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