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サッカー観戦日記
by Ｔ．Ｋ．
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■インカレ２回戦 順大-福大 明大−中京大
福大の２トップは微妙にタテ関係。つまりR田口は１トップ気味のJ薗田がシャドー気味。福大は大柄な選手を多く起用して放り込みが目立つ。A瓜生はロングスローの名手で左足キックもよい。福大は中盤も柔軟にI稲葉がトップ下に入ったりする。攻撃の中心も彼。S中村はスクリーン気味にこぼれ球を拾い、順大放り込みをＣＢが跳ね返したボールを拾う。F川上は正確なキックが光る。右足ＦＫも担当。順大はB吉永のバランスの良いポジショニングが光る。またH佐野は身体を張り。福大N木本とのぶつかり合いにも奮闘するが、やや劣勢か。しかしI長谷川がうまく佐野を使って前を向く。１６分、福大、右ＣＫ、F川上のキックにC長身中島が競り勝ちヘッドはＧＫ正面。キャッチ。１８分、順大G新里の巧みなターンから前を向くが倒される。２３分、順大G新里のスルーパスにH佐野抜け出すがＧＫ倒しＰＫ。これをI長谷川が逆をついて右に決め１−０。更に順大I長谷川からG新里、一気に左へ、J米田がいいタイミングでいい位置におり、左クロスをＧＫナイスキャッチ。決定機。順大はポジショニングがいいので楽に回せる。特に上手いわけではないが、確実なパスワークと守備のポジショニング。対する福大は身体能力というか野性味を前面に押し出し、パワーを活かしたプレーが目立つ。まあこれは伝統だが、ワイルドな選手を育てようというポリシーを感じる。無難なパス回しに流れがちな順大に変化をつけるのが長谷川のドリブルで、他にG新里の技術とアイディアも素晴らしい。ＣＢコンビのC矢部とL宮本は福大の放り込みを跳ね返し続ける。またミスも少ない。３４分、順大、左ＣＫ、ここで福大S
中村→P瓜生昴。左サイドに入り、F川上がインサイドへ。３３分、順大C矢部に警告。ラフ。福大はI稲葉がアンカーに回り、前線の高さ重視の色彩を強くする。３８分、福大A瓜生紘のロングスロー、F川上落とすがＧＫキャッチ。４３分、福大P瓜生昴が入れてF川上シュートは右に外す。決定機。４４分、順大㉔室伏に警告。反スポーツ。結局前半は１−０で終了。
前半はシュート数４対５、ＣＫ数１対２、ＧＫ数３対２、オフサイド数２対２、クロス数０対５、ファウル数２対５。高さ重視という福大の解りやすい個性がゲームを盛り上げていたのは間違いない。
後半開始。５１分、福大F川上セットプレーもミスキック。５６分、順大左ＣＫN船木のキックが中で合うがセーブ。超決定機。５７分、福大F川上のキックは合わず。６０分、順大J米田からH佐野が１対１、左隅にシュートもＧＫセーブ。決定機。６２分、順大I長谷川仕掛けてG新里ミドル、正面。決定機。６５分、福大H野嶽→Q中野。６６分、順大I長谷川が右でフリー、クロスにH佐野がヘッド。決まって２−０。ここで福大I稲葉がＣＢ，N木本がボランチに。６９分J薗田→㉔門司。まぎれもない高さ勝負。７０分、福大R田口に警告。ラフ。ＧＫにぶつかった。８０分、福大H野嶽→Q中野。福大はほぼ全て放り込み、ロングスローばかりになるが、順大ＣＢは固いので跳ね返され続ける。しかし８８分、放り込みにC中島ヘッド、順大のクリアが中途半端になったところをQ中野がループ、決まって２−１。順大は㉗杉田→F進藤。ロスタイムにG新里→A坂と時間稼ぎの交代をし、逃げ切りに成功。２−１で勝利した。
後半シュート数は５対３、ＣＫ数４対２、ＧＫ数３対１、オフサイド数５対３、クロス数４対４、ファウル数２対９、ＦＫ数１対１。
まあ異なるポリシーの対決で面白かったです。福大の徹底したパワープレーサッカーは日本のどこかのチームがやる必要がある、というかやった方が、日本サッカーが豊かになれるし、だからといって福大が育成を犠牲にしていないのは明らかだ。大学生にもなれば「勝つサッカー」をするのは当然だし、スケールの大きな選手を育ててくれる大学の存在はありがたい。順大は堀池さんが自分のやりたいサッカーをどこまで押し出せるか。現時点では綺麗な教科書通りのサッカーという印象だが、技術のある選手を集めてどこまで伸ばせるか、楽しみだ。
公式記録
全日本大学選手権２回戦
明治大学−中京大学
川口青木陸 ピッチ並 晴
明大 中京大
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12月10日(木)
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