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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校総体京都予選決勝 久御山ー東山(6月7日分)
準決勝後に東山には「対久御山スペシャル」を用意しているはずという趣旨のことを書いた。その一つが35分間にファウル14で止める策だった。しかも警告をもらっておらず、ダーティーではなく、まさにクレバーで計算づくのプレーだった。そしてカウンターから仕掛けてシュートに持っていく技術の高さ。G大久保という単独で局面を打開できるアタッカーがいることもあって、I守屋らのパスを活かしていた。しかし中立の観客は得てして久御山のサッカーに魅せられ、満員のバックスタンドが徐々に久御山びいきになる。それが徐々に久御山の背中を押すようになる。東山も十分に強くて魅力的なチームなのだが。

後半開始。いきなり久御山M山本のスルーパス、F和田に通るがトラップ大きく右CKに逃げられる。グラウンダーで入れてJ河崎左シュートはブロック。決定機。40分(35分ハーフ)、久御山、左FKM山本のキックのこぼれをH築山ボレーシュート、弾く。決定機。左CKへ。42分、東山、カウンターからI守屋カットイン、シュートは左上に外れる。決定機。44分、東山、左FK、こぼれを㉔イケダ、ミドルは上に外れる。46分、久御山右スローインからH築山ポストにF和田シュート、ブロックは左CKへ。決定機。48分、久御山F和田、カットインからシュートフェイクを2回入れてシュートはセーブ。決定機。和田は技巧派揃いの久御山にあってはスピードなど身体能力も高いのだが、小刻みにフェイクを入れてプレーの選択肢を広げる久御山らしいシュートだった。直後にもスルーパスに東山GKの前でF和田が受けてGKを外しI八田へ、シュートはブロック。決定機。八田はM山本と並ぶ技巧派でドリブルからのパスが魅力なのだが、山本と比べるとしなやかさや加速力がない分、技巧を磨いて好選手になった印象。49分、久御山、右FK、M山本が入れるがシュートはブロック。久御山はバックラインもドリブルで持ち出し始め、東山はほとんどカウンターに鋭さがなくなってきた。54分、久御山、右FKでM山本が入れてF和田へ、撃てず。57分、久御山M山本が中盤で加速するドリブル、スルーパスにF和田が流し込む。2−1。東山Q大雄→㉚モリサキユウキ。東山、右クロスにI守屋ボレー、左に飛ぶがキャッチ。決定機。60分、久御山M山本のスルーパスがJ河崎へ、DF間に合う。右CKへ。決定機。61分、久御山、左FK、M山本のキックは左CKへ。その流れから久御山、M山本の左パスにA小森トラップもGK抑える。決定機。小森は持ち出しに優れ、久御山DF陣の中でも特に能力というか、先天的な才能を感じる。65分、久御山H築山に警告、遅延。67分、久御山E玉村が絶妙スルーパス、J河崎が左隅に流し込む。3−1。ここでF和田が足を攣る。直後にF和田→㉒サワイリタツキ。ロスタイムは3分。久御山B中村→Lキヌガワタイキ。J河崎→㉙ヤマグチリョウ。結局久御山が3−1で勝利し、全国へ進む。

後半シュート数7(7)対3(1)、CK数6対0、GK数2対1、オフサイド数0対0、クロス数3対5、ファウル数8対9、FK数4対0。まあ久御山の強さがこれでもかと出たゲームでした。枠内シュート率100%がいかにゴール前で冷静で正確な技術を持っていたか分かる。ブロックされたシュートも多かった。

久御山は間違いなく全国制覇を無欲でとかではなく、狙って取れる戦力がある。予選は週に1回で、しかも決勝はナイトマッチだから、自ら走ることで、走力のある東山を一段と走らせ、スタミナを奪った。しかし全国の1、2回戦では相手にも走力があり、久御山が自ら走ってスタミナを奪うと3回戦以降に影響する。上手に1,2回戦を突破すれば、一気に全国制覇が見えてくる。

M山本について。ボディバランスに優れしなやかで加速力もあり、ドリブルから小刻みにフェイクを入れて決定的なパスが出せる。キックも正確。おそらく全国でも止められるチームはないだろう。間違いなく大会でも目玉の超高校級選手だ。

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06月08日(月)
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