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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校総体奈良予選男子決勝 一条ー奈良育英 女子決勝 奈良育英ー登美ヶ丘
一方的に奈良育英の猛攻が続いた。一条はCBの4番、2番、ボランチ6番以外はポジショニングが中途半端で上がりすぎてクロスを上げられる両サイドバックや、前線に入り込み過ぎる13番と8番など、焦ってポジショニングが高すぎて繋げず、かと言ってロングボールの競り勝てるだけの高さもFW陣になく、ただ動揺しているな、という印象しか受けなかった。前線でリーダーシップ取れる選手がいればいいのだが。奈良育英は9番と8番が主役だが、両サイドの破壊力や7番の空中戦での撃墜数などいいところばかり出ていた。
ハーフタイムで奈良育英、11番→13番。11番は主力だと思うが飛ばし過ぎたか? 40分(35分ハーフ)、奈良育英9番ポストで落とし8番スルーパスに13番抜け出し流し込むもオフサイド。一条はサイドバックが一度下がってインサイドMFも下がってバランスを保った方がいいと思った。42分、奈良育英2番のロングスロー9番受けてシュート、セーブは8番詰めるも逸機。決定機。47分、一条8番→20番。まあ私が監督でもここを代えるかな。13番はまだ頭の回転の速さがあって省エネながらも効いているプレーも見せているが、13番は奈良育英ボランチに消されていた。49分、一条右FK。3番のキックはゴールライン割る。3番もキックのいいタイプで、一条のバックラインはガツガツ潰すのではなく、ビルドアップで持ち味を発揮するタイプなので全体のバランスが大事だと思う。52分、奈良育英カウンターから9番から8番シュート、上に外れる。給水タイムを挟んで53分、一条、右70度35mFK、このタイミングで5番→9番。4番の左足での絶妙なキックが裏の9番へ、触るがスーパーセーブ。超決定機。一条は3番が左サイドバック、9番が右サイドバック、10番が左インサイドMF、20番が左ウイングへ。↓の感じ。
一条
二十−−−十一−−−十七
−−−十番−−十三−−−
−−−−−六番−−−−−
三番−二番−−四番−九番
−−−−−一番−−−−−
59分、奈良育英、右CK、8番の右足はファーに流れる。11番が下がったので再び8番がキッカーに。63分、奈良育英6番の右クロスが流れ13番左シュートも上に外れる。決定機。65分、奈良育英8番切れ込み左の大外で待っていた13番がボレー。0−3。66分、一条10番がドリブルで突っ込みこぼれをシュート。こういう強引な仕掛けももっと早く出してほしかった。68分奈良育英6番?→21番。右ハーフ。69分奈良育英9番→3番、一条13番→22番。結局0−3で終了。奈良育英の強さが嫌というほど出たゲームだった。
後半シュート数3(1)対4(2)、CK数0対3、GK数6対4、オフサイド数0対2、クロス数2対3、ファウル数1対5、FK数3対0。
奈良育英はとらえどころのない9番と8番が効いていた。開始1分の得点後も攻め続け、両サイドハーフのタフなアップダウンも見事。どこが相手でも勝負できるだろう。ただ、守備的なチームが守りを固めたとき、パスワークがそれほどでもないし、絶対的な高さもないのでどうするか?
一条はやはりバランスが悪かった。ウイングを置いているのにクロスが上げられないのは、中盤でのビルドアップがなかったからだ。そして上がりすぎてバックラインに負担がかかっていた。10番当たりがリーダーシップをとって攻撃の修正が出来ればいいのだが。
なお、試合後、今度は一条保護者の方にコーヒーをいただきました。ありがとうございます。
さて高校女子は全国高校総体に各県1枠はない。各都道府県大会で優勝したうえで地域大会、この場合近畿大会で2位以内に入らなければ全国への道は開けない。そして近畿2枠を争うのは京阪神と決まっている。奈良のチームは正直なところ近畿大会では上位に入れないだろうし、サッカー経験者自体足りないだろう。だから競技レベルとしては期待できない。しかし全力を尽くす限り、競技レベルを問わず楽しめるというのがサッカーというもの。そのことをことのほかサッカーでは(サッカー部ではなかったとはいえ)馬鹿にされ続けた弱小校出身の私なら十分に理解している。
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06月07日(日)
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