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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プレミアリーグWEST第1節 C大阪ー東福岡(4月11日分第3試合)
東福岡と言えば4−1−4−1である。この布陣の由来は93年野高校選手権全国ベスト4の際の1年生カルテット組(FW山下・小島、MF生津、DF西)のうち山下と小島が3年生になったときの95年に上背がないながらもポストプレーからのターンが得意な山下と万能型で引いてのプレーが得意な小島を活かし、中央での技術のある生津と組ませ、本山を1ボランチにした4−1−4−1を採用して以来ずっと続けている。当時は4−5−1と言っていた。しかしこの日の布陣は何とマンマークの3バックである。K福地がI岸本をマンマーク、D山田がH井上がマンマーク。攻撃は餅山のポストが軸だが、昨年のCFは80kgあったのに対し、餅山は72kgでC大阪D庄司には高さもポストでも完敗し、A森下を狙う。森下は2年生で身体が出来てなくてパワー負けする上に競り方のいまいちで競り負ける。餅山の意識して森下のほうを狙う。2列目のG橋本とI中村は技術的に安定していて細かいパス交換の息もあっていて、狭い局面を打開できる。とは言え、個々の能力でC大阪の方が上で、マンマークは相手FWを潰せることが前提なのに、I岸本が抜群の身体能力と競り方が上手く空中戦にも勝てるし、ドリブルを仕掛けても突破できる。そうなるとマークがずれてきて、東福岡のバックラインは大パニックに陥る。2分、カウンターからC大阪I岸本が右からカットイン、シュートはセーブされる。決定機。8分、C大阪K斧澤が右深くまで持ち込み、東福岡B福重が対応するが、サイドで数的不利、フォローしたE堀江が全くのフリーで受け、右クロスにI岸本ヘッド、外れる。13分、レフティーで兄もトップ昇格からドルトムントにレンタル中の丸岡の弟、G丸岡悟の左クロスをI岸本が身体能力を活かした高いヘッド、右に外れる。18分、C大阪、得意のゲーゲンプレッシングで奪いH井上が鋭いミドル、GK脇野の上を抜く。1−0。19分、C大阪C立石が中盤で奪い、右の斧澤へまたしてもフリーで上がったE堀江の右クロスにC立石ヘッド、決まって2−0。サイドで数的不利をまたも突かれた。22分、C大阪、左FK、G丸岡の左足キック、H井上ヘッド、GK脇野弾くもI岸本がファーで押し込み3−0。ここで東福岡は得意の4−1−4−1に変更。マンマークなのに1対1で破られ続け、サイドを攻略し続けては勝てない。
↓の布陣。
−−−−−餅山−−−−−
橋本−中村−−藤川A林−
−−−−−鍬先A−−−−
福重−児玉A−山田−福地
−−−−−脇野−−−−−
これでいったん落ち着くかと思いきや、C大阪ペースが続く。K斧澤は昨年はスピードを活かしてサイドのスペースを攻略するアタッカーだったが、今年は使われるプレーだけでなく、自分が相手を引きつけて、味方を活かすプレーも出来、ちょっと封じようのないレベルの選手になっている。CBもD庄司が右足、A森下が左足で対角線フィードがあり、東福岡は必死に前から追うのだが、ノーミスでどうにもならない。G丸岡は兄と違って技巧派で守備は劣るが身体の強さを活かしたキープが光る。東福岡は両サイドが昨年の増山(右)や赤木(左)といったレベルになく、ボランチも昨年の近藤のような安定感がなく、個々の能力差を埋めきれない。33分、東福岡G橋本は左で細かいステップから左クロスは中でカット。I中村の左CKはD庄司が圧倒的な高さで跳ね返す。36分、東福岡E藤川→O熏]。37分、東福岡H餅山突破もC大阪D庄司の高速カバーで逸機。そう、庄司はスピードもある。39分、C大阪E堀江から素早く裏にだしH井上がGKと1対1、難なく決めて4−0。その後もC大阪がチャンスを作り、東福岡の脇野がプログラムにある「間違いなく今年の高校ナンバーワンGK」とは思わないが、一定のレベルにあることは判った。前半4−0で終了。
前半シュート数11(5)対0、CK数1対1、GK数0対4、オフサイド数1対0、クロス数6対3、ファウル数2対4、FK数1対0。東福岡はシュートが一本もない。全くのワンサイドゲームだった。
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04月14日(火)
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