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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プレミアリーグWEST第1節 京都橘ー大分(4月11日分第2試合 )
大分が立ち上がりから一方的に支配する。ブラジル式の4−4−2で両サイドバックが高い位置を取り、㉙岩田が下がり目のボランチで最終ラインをケアし、浅原が下がって受けてトップ脇的なポジションを取り、攻撃的MFは絞って中から崩し、サイドバックの上がるスペースを作る。下級生主体の京都橘は昨年の2枚看板、GK谷田貝はスタメンだが、日本高校選抜帰りのエース岩崎はベンチで、後半勝負に持ち込むため、前半はひたすら耐えるサッカー。京都橘は頭角を現してきた頃は徹底的に支配するサッカーだったが、大舞台で揉まれるうちに、実戦的なサッカーになってきた。必死に守備を頑張り、下級生も体を張る。CB小川は昨年はロングスローが印象的なサイドバックだったが、上半身の強さはCBでも活きている。守備もこのレベルでは厳しいものの必死に奮闘。とは言え京都橘はバックラインがバラバラな感がある。11分、大分㉙岩田が上がりF鷺原が右クロス、ファー至近距離ででフリーのI宮地は好トラップからシュートもGK谷田貝セーブ。超決定機。14分、京都橘I小川のパスミスをF鷺原カットから裏のH吉平翼へ、ペナ内右シュートは左に外れる。決定機。17分、大分、快速右サイドバックM宮原が右クロスをG浅原至近距離からヘッドも矢田貝スーパーセーブ。超決定機。大分㉗吉平駿は上背はないが身体能力が高く、高さがある。それはFWのH吉平翼にも言える。京都橘H坂東はちょっといい突破を見せる。しかし例年下級生を早い段階で使う京都橘だが、今年の下級生はあまり目立たず、目立つのは二人の3年生や矢田貝といったビッグネームで、1年生はミスが目立つ。21分、京都橘㉕山中がカウンターからDFと1対1も突破できない。というか、全く抜ける気がしなかった。24分、大分H吉平翼が右クロスにI宮地がヘッドも右に外れる。大分のG浅原はいいターンを見せる。㉙岩田はサイドチェンジが安定していて両足で蹴れる。F鷺原はいいドリブルがあるしI宮地はキープ力と決定的なパスがあり、まさにブラジルの10番といったタイプである。30分、大分F鷺原からI宮地へ、リターンは大分パスカット。33分、大分、M宮原が高い位置で持ち、H吉平翼が右に開き受けてF鷺原がスルーしてG浅原シュートも正面。決定機。43分、京都橘L水井に警告。ラフ。結局前半は0−0で終了。

前半シュート数は0対6、CK数0対3、GK数7対1、オフサイド数0対0、クロス数0対6、ファウル数4対7、FK数1対0。全ての数字が大分の一方的な攻勢を示す。かつての勝負弱い京都橘なら耐えきれなかっただろう。力の差は歴然としている。しかし必死に粘る京都橘に伝統校的な強さを感じた。


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04月13日(月)
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