ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4380992hit]
■皇后杯全女1回戦 ハリマー清水第八(11月30日)
私はトップレベルのサッカーにおいてはテクニックとアイディアなんて綺麗ごとだと思っている。なでしこジャパンの女子ワールドカップ優勝の要因はたまたま澤というフィジカルと精神力に恵まれた人材がサッカーという競技を選びテクニックと戦術眼を備えた大選手に育ち、他にもフィジカルに恵まれた選手が育ったためだと思っている。競技人口の少ない日本女子サッカーとしては僥倖と言うしかない。丁寧に限られた選手を育てた指導者をくさすわけではないが、アメリカ170万人、ドイツ120万人の競技人口を本質的に上回っているわけではないのだ。日本の女子サッカー人口が増えるにつれて宮間のような身体能力に低いが鍛え抜かれている選手が中心選手になれる時代はそう続かないと思う。とは言え、私は清水第八のような綺麗ごとのほうが好きだ。出来れば技術とアイディアを磨いた選手の中にたまたまフィジカルに恵まれた選手がいる、という方が好みには合う。理性はフィジカルに恵まれた選手を大事に育てるべきだ、と言っているが。
ハリマは立ち上がりすぐ両サイドバックが左利きなことに気付く。つまり右サイドバック代田もレフティーだ。ハリマは圧倒的な体格を活かした当たりの強さで中盤を支配し、スピードと運動量でスペースを突き、突破力も凄い。止めて蹴る基本もしっかりしている。これに対し、清水第八は集散の早さで数的優位を確保し、身体を巻き付けるような守備で自由にさせない。テクニックはさすがで、短いパス主体に細かいサッカーを披露する。4分、ハリマL齋藤右クロス、カット。右CKを㉒酒井が左足で入れる。6分、清水第八が裏を取りH三浦が突っ込み、倒される。微妙な判定に見えた。PK。これを三浦が蹴り、右隅に飛ぶがGK桐畑がセーブ。超決定機。9分、清水第八H三浦が左足でミドル、セーブされる。12分、ハリマ、N岡島裏を狙うが身体を入れられる。直後にもハリマ、右に展開からL齋藤がカットインシュート、正面を襲う。決定機。16分、清水第八A川内FK、上に外れる。キック力はありそうだ。22分にもハリマ㉒酒井、左足で入れるがクリア。25分、ハリマL齋藤にに清水第八が両側から同時にチャージ、しかし跳ね返す。というか両側から同時に当たられて、ベクトルが相殺された感じがあるが、マンガ的なシーンだった。26分、ハリマI小谷野が裏を取り1対1、セーブ。ハーフボレー。その左CK、GKキャッチ。27分、ハリマO千葉が右に開いてクロスI小谷野がファーで合わせるが、外れる。決定機。31分、ハリマ、O千葉が左から突っ込みシュート、GKナイスセーブもM中島が蹴り込む。1−0。37分、M中島が裏へ一発のパス、L齋藤が抜けて飛び出したGKを外して無人のゴールに流し込む。2−0。終了間際にもハリマがシュート、右に外れる。決定機。清水第八はテクニックがあるのだが加速力がないので突破できない。一瞬外すことはできるので、パスはつなげる。45分、ハリマM中島に警告。遅延。
前半シュート数12(7)対4(2)、CK数3対1、GK数1対5、クロス数4対0、ファウル数8対1、FK数0対1。ただシュート数ほどハリマは崩せていない。やっているサッカーも日ノ本学園ほどの柔軟性は感じない。関西予選ではPK戦でハリマが勝っているが、実力的には日ノ本の方がうえではなかろうか?
ハーフタイム、清水第八I松下→M佐藤、K井上→L肥留川。
[5]続きを読む
12月01日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る