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サッカー観戦日記
by T.K.
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■Jユースカップ G大阪ー岡山
立ち上がり、岡山が猛烈なプレスを仕掛ける。バックラインを押し上げ、前線から追いかけまわし、G大阪のパスワークを封じる。しかし持ったのは10分くらいだった。徐々にG大阪が前線で連動したパスワークを見せ押し込める。妹尾がいい位置に降りてきて受け、岩本が起点になり、山浮ニ堂安がポジションを入れ替え、運動量豊富でポジショニングが的確な天性の右SB杉山と多彩なキックを誇る左SB初瀬が絡み、分厚い攻撃を仕掛ける。これに対し、岡山はバックラインがすぐにマークを見失い、GK木和田も声の質はよいものの、コーチングの絶対量が足りず、バックラインをコントロールできず、マークを捕まえ切れない。西林直は簡単に飛び込んではかわされ、ボールのないところでもマークを見失いがちで、左SB桑田は明らかに本職でなく、1対1には強いもののスペースを狙われ続ける。そして16分、右CKで㉔初瀬の左足がニアでM妹尾の頭に合い、1−0。岡山の中盤はまさに頑張る集団だ。特にL植山は粘り強く追いかけ、インターセプトも多い。しかし初めて熊本ユースを見たときのような才能の煌めきを感じず、頑張る以外の部分が見いだせなかった。2トップもカウンターから裏狙いで、1対1では抜くシーンもなく、攻め手がない。24分、G大阪左に振り、㉔初瀬がフリーで素早く左クロス、岡山は中の人数は足りていたが何故かファーにフリーで走りこんだM妹尾がボレーで2−0。28分にはS堂安からH燒リが裏に抜けて左隅へ決めて3−0。35分には山浮ェゴールライン際突破からH燒リトラップしてシュート、決まって4−0。終了間際に岡山C西林直と、G大阪G山浮ノ警告。岡山は消えていたG川野→R西林佳祐(170/60、98/10/13)が入る。

前半について。岡山は木和田が好反応と冷静な対応が光っていた。トップ昇格も納得。右上隅を狙った岩本のコントロールシュートに対して冷静にバックステップからのキャッチは見事。これでひざを痛めていたというから驚きだ。

ハーフタイム、G大阪G山普ィ㉜食野。後半、岡山のR西林佳が良い。守備で激しく当たり、攻撃面でも積極的に仕掛け、攻勢に出る。岡山L植山はドリブル突破やスルーパスなど、ただ頑張るだけでなく、タレントを見せたし、右のF上杉もキープできる。そして59分、西林佳のチェックから、桑田に下げて右の西林直からビシッとしたパスがF上杉に渡り、強引に右を突破しクロスが交代出場の㉔吉田の頭に合い、4−1へ。その後G大阪と互角に渡り合う。G大阪も左で岩本がGKとの角度のない1対1を止められたり、21分にS堂安に代わったJ平尾がいきなり正面左足ミドルも木和田がセーブしたりと決定機をつかむが耐え、岡山も力のあることを示す。しかし73分、G大阪市丸から食野、市丸、妹尾とつなぎ正面シュートが決まって5−1。これで岡山が切れてしまい、83分、スルーパスが平尾に通り、6−1、84分、I岩本の左クロスをH燒リが逸らし7−1と圧倒した。最終スコア7−1。

初見の岡山は好印象。前半の不出来を後半挽回したし才能の煌めきも見せた。R西林佳はまだ1年生とは。いいタレントだ。

G大阪目線じゃなかったが、一応。下級生も含めスタメンの半分はプロになると思っているが。杉山は非常に効いていた。1対1で負けず、クレバーでクロスもいい。G大阪以外だったらこれまでBチームだったなんてありえない。初瀬は両足を駆使し正確な左クロス。林は出番あまりないがコーチングが良かった。市丸も堅実。岩本はブレイクスルーを果たした。もはやパスに頼る選手ではなく、勝負を決められる。堂安はボールによく絡み、自然にボールも集まり、チームの中心に。妹尾・燒リ・平尾は連動して崩せるし、単独突破もあるし止めようがない存在になった。

10月23日(木)
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