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サッカー観戦日記
by T.K.
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■総理大臣杯2回戦 流経大−福大 高知大ー関学大
さて、ゲームは極めて渋い内容となる。流経大は運動量豊富にプレスを掛けて奪ったらジャーメインを走らせるスタイル。1トップのジャーメインは流れて受けて起点となる。対する福大はロングボール主体のサッカーで流経大のプレスをかわす。長身選手が多く、中で跳ね返して木本がフィード、山浮ノ当ててくる。徐々に蹴り合いの様相を呈する。変化はジャーメインが仕掛けるときか、木本が上がるときくらいしか生まれない。12分、福大、右クロスにP稲葉がボレーもブロック。その右CK、B木本がボレーも上に外れる。15分、流経大、正面30mFK、F川上が狙うが上に外れる。25分、流経大、ジャーメインのシュートは右ポストを叩く。29分、流経大、ペナ外で江坂がダイビングで警告。30分、ジャーメインがトリッキーにヒールで落としF森保が素晴らしい右クロス、ファーを襲うが福大クリアで左CKに。32分、流経大、左FK、左ショートコーナーを中村がシュート、中にこぼれてB田上が蹴りこむ。1−0。流経大。Q今津とB田上はチャレンジ&カバーがしっかりしていた。福大のH山浮ノ仕事をさせない。40分、H山浮フスルーパスも足が遅くGKキャッチ。43分、Rジャーメインが左スペース、切り返してマークを外し左クロスがこぼれてP藤シュート、外れる。ジャーメインは長身だがキレが素晴らしく、切り返しは単純だが深く鋭くて福大DFが交わされてしまう。前半は1−0で終了。

前半シュート数は7(5)対3(2)。GK数は2対6、CK数2対2、クロス数4対2、ファウル数5対4。若干流経大ペース。しかし戦力に劣る福大が勝つために蹴り合いを選択したのに対し、流経大はもう少し回してサイドを崩せないものか。誰が出ても同じサッカーができるのはいいけど、サッカーが単純で面白みがない。そのためかスタンドは福大人気の方が高い。まあ、新興チームは大抵嫌われるものだが。関西でも阪南大は今でこそ人気も高いが、1部昇格当初はアンチが多かった。

後半は中身も濃くなり、メモを取るシーンが増える。1分、福大、正面20mFK、ここで意表を突くF川上がスルーパスを狙うがカットされる。4分、流経大、左FKを動かしてH中村が右足で左クロス、ファーに合わず。6分、福大、左クロスH山父wッド、枠に飛ばず、そのカウンターP藤が左シュート。左に外れる。決定機。流経大C鈴木は非常にパワフル。55分、福大J薗田→M田村。11分、福大H山父|ストからG野澤クロスもM田村トラップミス。逸機。12分、福大E弓浮フ右CKを右足で入れてファーでB木本ヘッドも右ポストを叩く。決定機。61分、流経大H中村→㉚桜井。65分、福大H山父|ストから左へ、F川上シュートは上に外れる。決定機。福大F川上→㉒田口。66分、福大、㉚中島に警告。70分、福大A丸尾→I瓜生。P稲葉がRB、瓜生はボランチに。73分流経大C鈴木→㉖藤原。クレバーなサイドバック。76分、福大M田村に警告。ラフ。76分、流経大Rジャーメイン→㉕古波津。85分、F森保→㉗塚川。結局流経大が逃げ切る。

後半のシュート数は3対2、CK数0対2、GK数2対6、クロス数6対1、ファウル数4対6.流経大が順調に時計を進めて準々決勝に進出した。

福大は高さ以外に武器がなかった。その年の素材によりサッカーが変わるチームとは言え、変化をつける選手があまりにも少なかった。木本のダイナミックなプレーは光ったが、じっくりっ回すシーンが少なくタテに急ぎすぎる。流経大はリードしていたからいいのだろうけど、やはりタテ一本。勝負強さは感じたが、柔軟性の無さというか、画一的な選手が目立った。確かに一人一人の選手はレベルが高い。しかし今の関東だと多彩なサッカーをするチームが増えている。ハードワークだけでは今後厳しいと思うのだが。バックラインは極めて強力。福大の放り込みサッカーが通用しなかった。

公式記録



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08月11日(月)
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