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サッカー観戦日記
by T.K.
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■奈良県U−18リーグ 一条ー奈良育英 D高田−奈良
観戦コンディションはどんどん悪化する。靴はびしょ濡れ、強風で傘をさすのも大変。メモもほとんど取れない。
立ち上がり、高田は極端なまでにショートパスをつなぐ。奈良は前から来ているのに構わず自陣ペナ内でパスをつなぎ、ドリブルで相手をかわそうとすらする。ポジションチェンジも激しい。19番はなかなかのドリブラー。両足を駆使したドリブルは圧巻。42番はCBとは思えないほどドリブルで上がる。48番はキープ力がある。26番はキック力があり、精度も高い。FKやCK担当。圧倒的な高田の支配でゲームが進むが先制は奈良。25分、右パスから13番が決めて0−1。しかし高田も19番が右からカットイン、25番が右に開いて受けて前に飛び出す26番が突破し完全に右を崩しゴールライン際から右クロスをファーで16番が詰めて難なく決める。1−1。前半は1−1で終了。
前半を観たら高田のほうが明らかに一枚上だと思った。後半は傘を両手で支えなければならないほど風が強くなり、ノートとっていない。4分、怒涛の右突破から14番押し込み2−1。更に8分、16番のミドルが決まり高田3−1奈良。直後に奈良も1点返すが、激しい風で傘に視線を遮られ見ていない。3−2。15分、スルーパスがペナ内左角付近の26番に通り、」右隅に流し込む。4−2。このあたりから両手で傘をさしても普通の黒い雨傘だから視線が遮られ試合がほとんど見られなくなる。これは楽しいサッカー観戦じゃなくて、単なる我慢大会だと思ったので、後半25分に会場を後にする。とりあえず高田の注目選手は主将の27番と42番、ドリブラー19番、意外に体の大きい48番、そしてワントップでドリブルからシュートの形を持っている26番でしょうか?奈良は「気合だ、気合」という声を何度か耳にしたが、よく頑張るチーム。
学校部活のカウンターカルチャーとして発達したクラブはサッカー好きなはぐれモノが集まり、茶髪が多いなど高体連にとっては反感を持つ存在だった一方で、クラブは技術や基本を重視し個人を育成し、高体連は勝利至上主義との批判を受けていた。それが近年は両者の長所を吸収し合い、平均化されてきた。野洲高校のように、部活でありながら、はぐれモノ集団のようなちょい悪チームも出てきた一方で、Jユースの中にはいい子ちゃん集団も見られるようになった。しかし高体連らしさ、クラブらしさが消えたわけではない。それは一面的な見方に過ぎない。確かに大枠でくくるよりも指導者のカラーによる部分は大きいが、この日の高田は典型的なクラブ文化の中にあった。
04月29日(火)
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