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サッカー観戦日記
by T.K.
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■国体女子2回戦 宮城−群馬
ともに大型チーム。群馬は意外と技術があり、足元で細かくつなぐサッカーを見せる。J南野はスピードと切れがあり、ターンが鋭い。I福丸はスルーパスのセンスがある。また宮城の細かいパス回しに対しては、バックラインを上げ、サイドを絞り、スペースを奪って封じようとする。しかし宮城の主体となっている常盤木学園高校の恐ろしいところは、全国レベルのサッカーにおいて、普通相手を全面的に上回るのは難しい。技術・戦術・高さ・パワー・運動量・ブレイン・スピードのうちどれかは相手を下回るものだ。しかし高校レベルにおいては常盤木はたいてい常盤木は全面的に相手を上回る。だからこそここ10年間全国大会でコンスタントに、というかおそらく全大会でベスト4入りしていたのだ。今夏の高校総体でベスト8で日ノ本学園に引き分け、PK負けで記録は途絶えたが。今年もチャレンジリーグで優勝。なでしこリーグでも通用するレベルだろう。そしてその常盤木は相手のストロングポイントに対し、真っ向勝負でも勝てるのに、それをするのではなく、弱点を徹底的に突くサッカーをする。この試合で言えば、すぐに細かいサッカーをやめて、大きな展開でサイドで1対1を作り、スピードとテクニック勝負に出る。それを可能にするのはCB陣のキック力に支えられた展開力である。N小野田は左足からロングフィードが素晴らしい。小野田ほどではないがM千葉もレベルの高い展開力を見せる。そして右サイドのC川浮ヘシンプルなスピード突破がある。左のH伊藤は別格な選手。小柄だけど力強く、技術がしっかりしていて右利きだけど左足でも蹴れる。1年生のときから凄い選手だと思っていたけど、もはやこのレベルでは止めようのない選手になっている。右足でもグラウンダーパスも鋭い。G白木は初観戦。これまで何度も観戦機会を逃していた。直近だと今夏の高校総体で常盤木目当てに日曜に鳥栖に行って、雷雨のため中止、しかも白木は登録外だったこともある。長身で足元の技術が高くやわらかいタッチでボールを動かしつつキープするポストプレーヤー。道上みたいなパワーやスピードはないが、技術は。凄いと思った。
8分、群馬F大里が高速で抜け出し右シュート、左に外れる。決定機。12分、宮城、G白木が引いて受けてサイドチェンジ、C川負EクロスにH伊藤がファーでシュート、正面。13分、宮城、C川浮ェ右突破、中に入れてG白木がGKの逆を突き難なく決める。1−0。直後にもカウンターから宮城、H伊藤が突破し左クロス、J岩澤がかすっただけ。決定機。こうも突破、突破と書くと簡単なことのようだが、1対1の圧倒的な強さがあってのことだ。24分、宮城、中で電光石火のパス回し、スルスルっと左をあがったCB小野田が左足で左クロス、これがゴール方向に飛び、ファーサイドネットに決まる。2−0。28分、宮城C川浮フパスを受けたG白木がシュートに行くが、群馬A岩浮ェスライディングタックルでブロック。終了間際、宮城G白木のスルーパスにF西川が飛び出し左で1対1、しかしシュートはブロック。結局前半は2−0。
前半シュート数は5(4)対2(1)、CK数2対0、GK数2対1、オフサイド数2対1、クロス数5対1、ファウル数4対2。伊藤が左足でもCKを蹴れることに驚いた。右足と違ってゆるいボールだが。
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10月01日(火)
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