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サッカー観戦日記
by T.K.
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■東京国体少年男子2回戦 埼玉−静岡
両者個性的な選手がそろっている。静岡J大石は快速チャンスメーカー。ターンも鋭い。G長谷川は周囲がよく見えていて、FKも担当するキック精度がある。M津島はレフティーで左足FK担当。ファンタジスタでもある。H石川は仕掛けと読みのよさで攻守に的確なポジションを取る。C小池は高速の寄せがあり、相手FWを自由にさせない。埼玉も負けていない。松澤はアフリカ系ハーフ?でめっぽう強い。F松崎はレフティーのドリブラー。B東は高さだけでなく判断も的確。G川田もドリブラー。A朝妻は強い。I黒川は判断力が抜群だ。E高橋は運動量が豊富。M藤沼もいい上がりから仕掛けてくる。こう全員書くと、全員凄い選手みたいだが、まさにそんな感じ。そして両者極めて慎重な入り方。7分、静岡B田口の左クロスをM津島がニアで合わせるがブロック。このシーンなんかが象徴だがピンポイントであわせたはずシュートすらブロックしてしまう堅守を両チームが備えている。14分、埼玉、右80度30mFK、G川田がゆるく出してH松澤シュート、壁に当たりバー、こぼれをH松澤シュートも右に外れる。決定機。静岡ベンチ「相手をいなしてサイドから」。しかし両者守備が本当にいいんですよ。またしてもH松澤ポストからI黒川シュート、しかし静岡C小池が飛び込んでブロック。本当にシュートチャンスでも全部ブロックが飛んでくるゲーム。30分、静岡O白鳥切れある右の突破からシュートもブロック。結局35分ハーフの前半0−0。
メモには「すげえレベルが高い」と書いている。観客も息を飲んで観戦していた。非常に集中力の高いゲームだったし、観客のレベルも高かった。この好カードに平日足を運ぶだけのレベルの高い観客ぞろい。年配の方が多かったが、地方の国体にありがちな、「地元でスポーツ大会があるからいっちょ足を運んでみるか」みたいな物見遊山ではなく、「サッカーの好カードを選んでわざわざ来たぜ!」という雰囲気の漂う観客層。
前半シュート数2対0、CK数1対1、GK数3対1、クロス数0対3、ファウル数5対2、シュート数が極端に少ないのは全部ブロックしていたから。
後半も両者慎重な入り。静岡J大石がターンから左足ミドル、わずかに左に外れる。決定機。47分、埼玉左クロスにH松澤君がターンからシュートもブロック。直後にも埼玉スルーパスにH松澤が反応するが、静岡D深澤が読んでいてカット。50分、静岡O白鳥→N加納澪(静学)。そのままFW。53分、静岡H石川カットから左クロスにN加納ヘッドも上に外れる。H石川→L立川嶺(磐田56分)。。埼玉、正面30mFK、G川田が右
ポスト際にふわりとあげてL中塩が高いヘッド、決まって1−0。体格差が出てしまった。静岡はベンチからの指示ですぐに布陣変更。N加納を1トップにして2列目は右からJ大石、L立川、M津島。62分に入ったI福井悠陽(清水)とG長谷川のボランチ。埼玉もN堀内→O新井瑞希(浦和)。60分、静岡、サイドチェンジを受けJ大石右クロスも中で埼玉DFブロック。埼玉も左から切れ込みシュートブロックがH松澤の前にこぼれかけるが、静岡B田口クリア。63分、埼玉、スルーパスにH松澤右シュートは左に外れる。65分、埼玉スルーパスにH松澤がGKと1対1、足でセーブ。決定機。70分。静岡A村松がカットされ埼玉H松澤からI黒川へ、しかし静岡B田口がすっ飛んでカバー。結局1−0でタイムアップ。
後半のシュート数7対2、CK数0対2、GK数2対3、クロス数2対3、ファウル数4対3。得点シーンまでは互角だったが、やや静岡が苦しい攻めからカウンターを食らってしまった。とはいえ、極めてレベルの高いゲーム。本文では触れなかったが、両キーパーの的確な指示と足元も光っていた。しかしこのレベルでも今の国体では優勝できないのが凄いところだ。誰か特定の選手ではなく、全員が個性を発揮して目立っていた。
09月30日(月)
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