ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■全中準決勝 帝京可児中−築陽学園中 神村学園中−伊達中(2試合同時観戦)
隣の陸上競技場に移る。前半はスコア動かず。ちなみに鹿児島対北海道を平日に岐阜で行い、しかも隣で地元岐阜のチームが出るためか、こちらは悲しいほど観客が少ない。帝京可児−築陽学園中の試合は盛り上がっていたのに……。
第44回全国中学校サッカー大会
神村学園中等部−伊達中
10時 浅中公園総合グラウンド陸 ピッチ良 晴れ 36℃
神村 伊達
−−−−−吉沢−−−−− −−−安藤−−長谷部−−
山路−−−高橋−−−隅元 −−−−−−−−−−−−
−−−尾上−−白谷−−− 白山−−林−−鈴木−尾崎
愛川−則松−−西元−坂井 高橋−阿部−−江口−秋山
−−−−−冨吉−−−−− −−−−−武者−−−−−
スタメン
神村学園中等部 監督:有村圭一郎
GK 1 冨吉優斗
DF 3 愛川陸斗
4 則松圭吾
5 西元耀星
12 坂井蒼矢
MF 6 隅元聖
7 尾上翔也
10 白谷康旭
11 麓大地
FW 7 七呂拓実
14 高橋大吾
伊達市立伊達中 監督:菅田浩之
GK 1 武者大夢
DF 2 秋山宗一郎
3 白山蓮
4 江口尋紀
5 阿部竜大
MF 6 高橋耕平
7 長谷部凌央
8 林佑樹
10 鈴木理久
11 川村航哉
FW 9 安藤颯太
選手交代等は割愛。
神村学園中がボールを支配し、伊達中は前からプレスに行くのではなく、引いて守る狙いがある。人数をかけて守り、最後のところでシュートは打たせない。そして古典的なゲームメーカーI鈴木君がロングスルーパスを狙ったり、がっちりした体を使ってのブロックドリブルで運び、決定的なパスを出したり、押し上げる味方に落としたりと、伊達中が完全に鈴木君中心にチームを作っていることがわかる。G林君にはその分守備の負担がかかるが、忠実にスペースを潰す様は森保一(現広島監督)を思い起こさせるようだ。H安藤君はスピードがあり、鈴木君から決定的なパスを受けようと、マークを巧みに外す。8分、伊達中、B白山君のパスを左にCBのマークを外したH安藤君がそのままシュート、決まって0−1。12分、伊達中I鈴木君がスルーパス、H安藤君に通るが、ややもたつき止められる。超決定機。14分、伊達中ハーフウェイライン付近でボールを奪い、やや右よりの鈴木君へ、GKが前に出ているのを見て、いきなり45mのロングループシュート、決まって0−2。神村学園中はますますポゼッションを高めるが、シュートはブロックされたり、最後が崩せず、人数をかけた伊達中の守備の前に苦戦。伊達中は一人一人の止めて蹴る基本がしっかりしていて、地元小学生からの育成がしっかりしていることを思わせた。基本的にはI鈴木君のワンマンチームなのだが、今の全中ではチームに穴があれば徹底的に突かれるし、1対1で簡単に負けるようでは守備の組織が構築できない。人数をかけて守るといっても簡単な話ではないのだ。22分、神村学園中M高橋君がポストに入り、鋭いターンからミドル、上に外れる。この高橋君もなかなかのタレントだ。23分にはL山路君が中から仕掛けてシュート、上にわずかに外れる。決定機。この山路君は小柄だが俊敏でなかなかの突破力。25分には伊達中G林君が左足ミドル、強烈だが左に外れる。ミドルを持っているのも森保一っぽい。30分、神村学園中、F七呂君の左クロスをM高橋君が決めて1−2。しかし反撃もそこまで。結局1−2で伊達中が決勝進出した。
決勝進出の両校を観て思ったことは20年前の全中京都大会だ。つまり(出てなかったけど)高原直泰が2年のときの東海大一中対天才・大野敏隆率いる南橘中だ。11人全体の個々の能力は東海大一中のほうがはるかに上だった。そもそも当時サッカーに力を入れた私学中自体ほとんどなかった。それに対し、ピッチ上の22人中最も才能のある選手を擁する南橘中がどう対抗するか?ゲームは東海大一中の完勝だったが、大野は才能を存分に示した。
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08月23日(金)
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