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サッカー観戦日記
by T.K.
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■雑文・ユース代表がアジアで勝ち抜くために
過半数の出場でレギュラーと認定するなら、代表23人中、遠藤(J2)、奈良、大島、渡(J2)、久保(J2)の5人がレギュラー。「完全なレギュラー」とまで言うなら遠藤1人だ。あとは過半数をちょっと超えただけだ。23人全員で194試合出場となる。つまり公式戦経験が足りない。アジアユース敗退でJリーグのヌルさを原因に挙げたライターがいたが、そもそも試合に出ていないし、真にJリーグがヌルいなら、U−23の五輪代表なら更に成長できず、本大会ベスト4という結果も出せなかっただろう。レベルが高いから、五輪代表世代が成長できるのだ。今やJは若手が簡単に出場できるレベルではない。昨年のアジアユース敗退には様々な原因が挙げられるが、Jのレベルにそれを求めるのはまるっきり見当違いというべきだろう。むしろサテライトリーグ廃止による若手の公式戦経験不足こそ重大な問題に思える。Jに若手を育てる意識が薄いから、自然に伸びてきた選手以外レギュラークラスになれない。大学出身者の割合も増えすぎてしまう。

私は勝負事は勝つべくして勝つことが重要だと思う。個人能力でも組織力でもバックアップ体制でも相手を上回ることが大事だと思う。個人能力はもっと伸ばせるし、今回アジアユースはクラブの意向如何に関わらず強制召集したのはいい試みだと思う。今後はショートキャンプを増やし、組織力を高めることだ。近年のU−19代表の組織力は目を覆うばかりだ。監督の指導力もあるかもしれないが、実績のある人を起用してもダメだった。ペケルマン時代のアルゼンチンのようにほぼ毎週キャンプとは言わないが、ある程度中心選手を入れたキャンプで組織力を高めて、チームとして完成度を高める。そうすれば、再びU−20W杯に出られるようになるだろう。クラブには短期的には犠牲を強いることになるが、選手がより濃密な経験を代表で積むことにより、大きく成長し、あわよくば海外移籍で多額の移籍金を得られるようになるかもしれない。

今回のユース代表(U−18)はベテランの鈴木政一さんを起用した。若年層の指導経験だとか、磐田で長期的に結果を出しているか、という点に疑問は残るが、私の目に触れないだけで、日体大の選手のポテンシャルを引き出しているのかもしれないし、興味深い人事ではある。とはいえ、重要なのはJFAとJリーグの連携だ。複合的な敗因のうち環境面を一つ一つクリアにして強いユース代表を作って欲しい。

01月30日(水)
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