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サッカー観戦日記
by T.K.
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■関西学生リーグ第12節 関大−関学大
関大は3トップが絶えずポジションを入れ換えながら、かき回すいつものスタイル。奥田が囮のCFで木村が起点になり篠原が仕掛ける。中盤インサイドは圧倒的な支配力を誇る。CBからのフィードもいい。一方の関学大はクレバー系のDFで固める。井林と福森の左サイドは鉄壁。右はやや弱いか。しかし福原が気を利かして巧みなポジショニングでピンチを未然に防ぐ。関が上がり目。二列目は突破力あるタイプをそろえているが、仕掛ける形に持っていけない。7分、関大、内田が右から伸びるミドル、正面。関大・小椋は圧倒的な身体の強さで呉屋を寄せ付けず。まだ力の差があって厳しい。13分、関大・奥田が関学大・福森と競り合って中に切れ込み左足シュート、正面。14分、関学大、右50度28mFK、関ねらうが左に外れる。16分、関学大・関左クロスに呉屋がファーに逃げながらボレー、外れる。決定機。直後に関大、和田から内田が上がり、右クロス、大外折り返し、岡崎が冷静にコントロールして相手を外してシュートも奥のDFがブロック。22分、関学大28森に警告。25分、また関学大・関が左を上がりクロス、呉屋へ、トラップも右CKに逃げる。37分、関学大・関のミドルは左に外れる。決定機。41分、関大、木村にクサビ、内田が切れ込みシュートも右に外れる。決定機。結局前半は0−0。
シュート数6(4)対5(2)、CK数0対3、GK数4対1、クロス数3対2、ファウル数6対5、FK数0対2。関大が支配していたが、試合展開は互角。関学大は回される分には仕方がない。引いて守って攻めあがりは思い切って、というゲームプランに見える。前線は飛ばしていた。非常に面白いゲーム。木村はパワー勝ちできるのだが、いい体勢でもらえなかった。篠原はいいアクセントになっていた。
49分、関大、右からの崩しを篠原正面からシュート、左ポスト。7分関学大・関に警告。両者まずまずというか妥協点上でのプレーなので選手交代しにくい。関学大・小林がいい突破を見せ始める。61分、関大・岡崎裏へ、奥田右上隅にヘッド決めるがオフサイド。それでガッカリしたのか、62分、関学大、相手DFのミスをカット、呉屋左隅にミドル。決まって0−1。関大G和田→20海田。3トップに入ることが多い海田だが中盤上がり目へ。練習していた形かもしれないが、自分たちの型を崩すとたいていロクなことが起きない。65分、関大サイドチェンジで都並が空き2度切り返して左クロス、奥田に合わず。決定機。67分、関大・木村→安藤。68分、関大・海田が右クロス中スルーして都並左寄り前が空いている状態でシュートを上に浮かしてしまう。超決定機。意外にも関大の布陣変更は機能している。十分練習を積んでいるのかもしれない。70分、関大、左コーナーのこぼれを内田シュート、左上外。決定機。71分、関学大23泉→38前川。29分、関大・海田に警告。80分、関学大28森→F平山。バテた前線総入れ替え状態である。82分、関学大裏へのボール、DFとの駆け引きに勝ちでオンサイドで呉屋GKと1対1の超決定機、しかしシュートを当ててしまう。そのカウンターで篠原からのスルーパスに安藤がGKと1対1、これを決めて1−1に持ち込む。サッカーでは殺らねば殺られる、という鉄則どおりのゴール。84分、関大・奥田→稲森。87分、関学大29呉屋→37森岡90分、その森岡がラフプレーで警告。結局1−1で終了。関学は勝ち点3を失い、関大は勝ち点1を拾った。
関学はポテンシャルは感じたが、現時点で個人能力ははっきり劣勢だった。クレバーな選手を集めて関大のポジションチェンジに振り回されなかったのは良かったが、例えば木村みたいなタイプを中で張らせて徹底的に当ててくれば抵抗できただろうか?あるいは中盤も岡崎や和田がもっとドリブルで仕掛けたら止められただろうか。攻撃でも変化をつけられるのが関だけだから厳しい。この日の関大に対してはベストの対応をしたのだから、これはこれでよかったのだが。
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09月16日(日)
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