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サッカー観戦日記
by T.K.
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■総理大臣杯1回戦 静大−仙台大
前半のシュート数は3対8、CK数3対7、GK数5対3、クロス数0対5、ファウル数4対4。仙台大がポゼッションで大幅に上回るがペースを握っているとは言えない。個々の能力で劣る静大が中をしっかり固め、決定機を与えず、攻守に要領が良いサッカーをしている。

ハーフタイムの指示でも静大はこのままでいい、東海リーグで揉まれているのだから、自信を持って行け、みたいな話だった。

しかし後半4分、いきなり仙台大が攻め、F鳥山が上がり、右クロスにH蓮沼がニアに飛び込みスライディングシュート、決まって1−2。直後にもCBのB児玉からG黒田が右へ出しF鳥山右クロスも合わず。12分、静大M鈴木→G岡本宗平。そのまま右ハーフ。この時間帯に仙台大は勢いに乗っており、一方の静大は耐える時間帯と割り切り、守りに徹する。15分、E落合→L三島栄高。18分、仙台大H蓮沼→R斉藤恵太。22分、静大、カットからL三島シュート、右隅に飛ぶがセーブ。その右CKも三島自ら蹴る。23分、静大S小中→23橘高諒也。このあたりで静大が攻撃的になる。苦しい時間帯を耐え、流れを読むあたり、サッカーのもっとも基本的な素養が高い。25分、仙台大J杉田ミドルも正面。31分、静大、正面35mFKを細かくつないで裏へ出すがオフサイド。33分、静大G岡本のスルーパスがI谷尾へ、しかしDF身体を入れる。36分、静大A横田の左クロスを中で込み合って上を通過、大外で待ち受けるI谷尾が決める。2−2。仙台大F鳥山→D中山和弥。左CBに入り、B児玉がRBに。児玉遅延行為で警告。なお直後に鳥山がベンチで上半身裸になり、主審から「上なんか着てくれる?裸はあかんわ」と注意される(笑)。静大スルーパスにI谷尾へ、GK飛び出した先を狙うが右に外れる。決定機。43分、仙台大M嶺岸がGKにぶつかり警告。44分、M嶺岸→29岩淵大輔。結局2−2でタイムアップ。1回戦は延長なしなのでPK戦へ。

後半のシュート数は4対6、CK数は2対4、GK数5対1、クロス数3対8。

PK戦
仙台大:C蜂須賀、成功。逆を突いて右。
静大 :I谷尾、成功。右隅。
仙台大:I熊谷、失敗。クッキアイオを試みるも助走の角度から読まれていてセーブされる。
静大 :22岡田、成功。逆を突いて右に決める。
仙台大:29岩淵、成功。逆を突いて左。
静大 :L三島、成功。左隅。
仙台大:G黒田、成功。右隅。GKは動かず。
静大 :H内藤、成功。逆を突いて左。
仙台大:A菅井、成功。逆を突いて右。
静大 :N久保田、成功。逆を突いて左。

結局PK4−5で静大が二回戦に進出した。

まあゲーム運びの差としか言いようがない。力そのものは仙台大のほうが上だった。2回戦の早大戦が頭の片隅にあったのかもしれない。しかし試合の流れは静大のものだった。2ゴールの谷尾もJやJFLは厳しかろう。対して仙台大はつよくて守備が出来て展開力があってキャプテンシーもある蜂須賀を筆頭に、快速嶺岸や技巧派熊谷などタレントでは圧倒的に上回っていた。しかしサッカーは90分通して如何に要領よく力を出し切るかが問われるスポーツ。その基本的な頭のよさで静大が大きく上回っていた。仙台大のテクニシャンたちは一本調子だった。試合は引き分けだが、静大が順当ともいえる2回戦進出を決めた。

公式記録

07月08日(日)
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