ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4381958hit]

■プレミアリーグWEST第1節 C大阪−作陽

前半のシュート数1対3、クロス数4対3、ファウル数5対2、一見地味な展開だった。

前半観る限り、C大阪が一枚上回るのは間違いないと思う。ただ南野の不調と、全体にかみ合っていないことで、決定機を奪えなかった。作陽がオーバーペース気味なので、平岡に注意すれば、失点の可能性は薄いが、何しろ戦術的バリエーションが豊富なチームだ。作陽というチームは観ていれば、いつも「サッカーとは芝の上のチェス」という形容というか決まり文句が浮かぶ。特にチームが完成する秋場は強い。現時点でどれだけやれるか?

ハーフタイムでC大阪、魚里が左ハーフ、岡田がFWへ。作陽F平岡が右突破、C大阪D永田が抜かれかけるが右シュートはブロック。永田はスピードに面食らった感じ。作陽もH三野とF平岡の2トップ、R鎌田が左ハーフへ。48分、C大阪、丸岡からJ長谷川へスルーパス、決めて1−0。51分、作陽J森本→M永松。右にハーフへ。53分、C大阪、M魚里の左パスをI南野中でフリーになり、落ち着いて決める。2−0。60分、作陽R鎌田→P谷。作陽は布陣を大きくいじる。↓

作陽
−−−−−平岡−−−−−
−−−松本−−三野−−−
−−谷−−岡村−−永松−
渡部−河面−−米原−竹山
−−−−−宇治A−−−−

平岡のスピードを最大限活かそうという布陣。70分、C大阪カウンター、南野がDFを一人外して1対1.ループで狙うがワンタッチあり左CKへ逃げる。いい形。71分、C大阪F岡田がタテに仕掛ける、しかし止められる。これもいい形。作陽は平岡が全く活きず、スタミナも落ちて一方的なC大阪ペースになる。72分、C大阪・秋山・魚里→P今井誠次郎・24高田和弥。77分、作陽H三野→N三浦良太。作陽はO竹山が全部ロングスローを入れるようになる。またポジションもI松本1トップのF平岡シャドーへ。松本はボランチでは展開力と守備センス、シャドーではアイディアがよかったが、1トップで何が出来るのか?しかしすぐサイドに流れて受けて左クロス、F平岡スライディングシュートブロックに入り、コーナーへ。決定機。80分、C大阪J長谷川→O坂手優雅。83分、作陽、I松本落としてG岡村1対1へ、シュートはGK射庭がブロック。決定機。85分、C大阪I南野→39沖野将基。87分、C大阪H小暮→25前川大河。90分、C大阪のF岡田のミスをカットした作陽D米原からF平岡へ、フリーのシュート、これも射庭セーブ。決定機。90+2分、作陽O竹山のロングスローから中でこぼれてM永松右足アウトにかけたシュート、左に外れる。決定機。結局何度かあった決定機を活かせず、2−0でタイムアップ。C大阪が勝利した。

C大阪でよかったのは岡田。バランスを考えてプレーし、サイドに張るのではなく、中にも切れ込み、味方(主に平岡)を活かした。最後はボランチにも入った。南野は不調だったが、点を取るのはさすが。射庭は好セーブ連発だったが、DF陣に隙があったということ。対人守備がちょっと……と思った。藤原は守備力のあるサイドバックとして期待しているが、CBとしては確実に潰せる強さがない。永田は中で孤軍奮闘もスピードに脆さを見せた。また全体のバランスの悪さも気になった。プレミアで上位に入るのは間違いないだろうが、勝ちきれないゲームも増えそうな感じ。ただ選手は懸命にプレーしていて驕りは感じない。南野のような実力者からしてそうなのだから、粘り強く戦えば、かみ合ってくるのではないだろうか?

作陽は色々試したが、技術で劣り、松本のトータルな能力の高さと平岡のスピード、CB陣の固さや河面のキック以外に武器がなく、戦術理解度も現時点で足りなかった。高体連は冬に照準を合わせている。今後伸びていくだろうし、三野も岡村も好選手だと思った。

公式記録

04月15日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る