ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■豊田国際ユース 日本−アルゼンチン
11 マティアス モンテロ Matías MONTERO C.A. River Plate 1994.05.07
FW 9 ルカス オカンポス Lucas OCAMPOS C.A. River Plate 1994.07.11
19 レアンドロ パレデス Leandro PAREDES C.A. Boca Juniors 1994.06.29
全クラ初日に前半20分から見た新潟では川口が2トップ、早川と井上は出ていなかった。東京・野沢も前半20分までは出ていなかったし、東京V−鹿島戦を見たが楠美も鈴木隆雅も後半開始から20分間は出ていない。磐田の岩脇は予選敗退のためチェックしていない。高体連では鈴木武蔵は7月のキャンプで鮮烈な印象がある。植田は観ようがない。野洲の望月はもちろん知っている。中学時代を知っている選手はいるが、この試合でポテンシャルを知りたい。まあ1回で全てを知るなど到底無理だが。
日本の2トップの身長差27cm。高校生でここまでの差となると、02年度野洲の中井(154cm登録)と軽墓(181cm登録)くらいしか浮かばない。
アルゼンチンは2トップに徹底的にボールを預け、モンテロがフォローする。パレデスはすぐに「特別な選手」ということが分かる。徹底的にドリブル。オカンポスにリターンの期待を込めたパスを出すくらい。右足であらゆるタッチを見せる。試合中2回のラボーナまで見せた。体格もスピードもある。相棒のオカンポスはクレバー。スペースを突く動きは素晴らしい。日本では楠美が両足の内側で小刻みのボールを動かすドリブルをみせる。立ち上がりは日本もいい。12分、アルゼンチン、左60度25mFK、パレデスが右足で強シュートもGK岩脇セーブ。18分、日本、鈴木武のポストを菅嶋が右よりからシュート、左に外れる。決定機。18分、アルゼンチン・イニイゲスに警告。ラフ。井上のすねに入った。22分、日本、楠美の右クロスに中で鈴木武がつぶれ、菅嶋ファーでフリー、トラップしたのが余計でアルゼンチンGKセケイラが詰めてシュートをブロック。決定機。23分、日本、右CK、楠美のキックにニア菅嶋が飛び込むが、アルゼンチンのマーカーもきっちり寄せてヘッドは右に外れる。26分、アルゼンチン・パレデスの強引な仕掛けからオカンポスへ、右足シュートはGK岩脇セーブ。決定機。27分、アルゼンチン、シルヴァが左から強烈ミドル、左隅に飛ぶがセーブ、左CKに。アルゼンチンが左SBのピントが左足キック力を生かした逆サイドへの展開やフィードを常にねらっている。鈴木武はジャマイカ系の血が混じった強靭な身体能力が武器だが、アルゼンチンDF陣の激しい寄せの前に仕事がなかなかできず、そのうちコントロールが乱れてくる。もともと技術的にも改善の余地がある選手。37分、アルゼンチン、カウンター、パレデスが華麗なラボーナパス、シルヴァ左フリーシュート、右に外れる。決定機。40分、日本、鈴木武へクサビ、反転シュートが右上に飛ぶがGKキャッチ。結局前半は0−0で終了。
シュート数5(2)対7(3)、CK数2対3、GK数9対3、クロス数5対4。日本大健闘といったところだろうか。日本のサッカーは90年代後半以降技術委員会が追及してきた正統派?サッカーだ。バックラインから丁寧にパスを繋ぎ、足を動かし、攻守に数的優位を作る。前回のジュニアユース代表が個人で局面を打開できるアタッカーが揃っていたので、ドリブル色の強いものだったが、今回の代表は等身大の日本サッカーだ。ポテンシャルを120%発揮しているとは言わないが、80%以下とも言えない。要するに、これで通用しなければしょうがない、と諦めがつく程度にはしっかりしている。
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08月08日(日)
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