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サッカー観戦日記
by T.K.
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■関西学生リーグ最終節 関学大−立命大 関大−阪南大
試合は落ち着いた立ち上がり。勝たなければならない関学大がプレスを仕掛けるが、ボールを奪ってもチャンスにはならない。14分、立命大・小関のボールを奪った原田が左クロス、誰もいない。立命大・前野は素晴らしい左足を見せる。いつも以上に精度がいい。佐原は上背以上に高さがある。関学大CBは飯田が防空戦担当。津田はカバーに徹するが、飯田の空中戦が抜群に素晴らしい。25分、立命大、左CK、福本のボールにヘッドで合わせるが上に外れる。30分、関学大・村井がヘッドで落とし、原田へ、右クロスに阿部がスルー、梶川左に流れてシュート、上に外れる。決定機。31分、関学大、左を基点にボールを回し、桑野から中央の阿部へ、ループ気味のミドルが炸裂し1−0。34分、関学大、左を基点に右にこぼれ、阿部シュート、上に外れる。直後にも関学大・阿部が右に流し、なぜかいた高松が右クロス、原田飛び込むが届かず。41分、立命大、35mFK、前野のパワフルキック、GKキャッチ。前半終了。

前半はシュート数6対2(公式)クロス数3対2.オフサイド数は3対0。関学大が押していた内容を表している。立命大は引き分けでも優勝の可能性があるので、まずは追いつくことだ。もちろん関学大は必勝だ。

後半4分、関学大・桑野から阿部へ、右でコントロールシュート、上に外れる。5分立命大、坂本の落としを佐原が教科書どおりのポストシュート、右に外れる。関学大の左SB高松は初めて見るが、攻撃的で面白い選手。8分、立命大、佐原の右クロスを坂本がいかにもストライカーらしい動きでマークを外し、右足インサイドボレー、上に外れる。決定機。10分、関学大・村井が下がってポストプレー、梶川1対1だが突破できず、左の原田へ、撃てず。11分、関学大、サイドチェンジし梶川がタテに仕掛けシュートが左に外れる。12分、関学大、左から中の村井へ、ターンはさせてもらえず。関学大ペースの内に点を取りたいところ。14分、立命大・坂本→玉林。そのままFW。24分、立命大・内田→内藤。27分、立命大、カウンター、前野ものすごいスピード、是井に出して右クロス、玉林ワントラップシュート、右に決まる。1−1。31分、関学大・村井に警告。小関へのチェックが足に入った。33分、関学大、ハーフライン付近のFK、梶川のキックのFW突っ込むが触れず、しかしGKが動きにつられ、ワンバウンドでゴールイン。2−1。33分、立命大・佐原→伊藤。関学大・原田→花井。36分、関学大、右CK、梶川がニアの村井に合わせヘッド、GKはじくも阿部が蹴りこむ。3−1。直後にも右CK、村井がニアで反らし、阿部シュート、DFに当たり方向が変わり上に外れる。しかし判定はゴールキック。39分、立命大・小関に警告。44分、関学大・上村→高田。そのままRBに。結局3−1で終了。関学は2位以内確定。あとは関大−阪南大戦に優勝の望みを託すことになった。

後半のシュート数は6対5(公式)。しかし関学大が押し込んでいた。下級生の多いチームだが、チーム戦術がフィットしていた。2年生が素晴らしい。津田は昨年3バック時のスイーパーで、高さがないので4バックでは右を担当していたが、この日は相棒の飯田が空中戦でほとんど勝っていたので、得意のカバーに専念。よく機能した。高松も面白いSB。桑野はよく動き、チームの潤滑油となっていた。阿部は既に中心選手。両足を巧みに使う技術の高さとアイディアの豊富さ。FKでは逆足の左足まで担当。体格があれば、Jでやれただろう。梶川も阿部に次ぐレベルの選手。加茂監督はJや代表でこういうチームを作りたかったに違いない。プレスの機能性、マイボール時のつなぎ、終始ゲームをコントロールする試合運び。個々の能力では関大に一歩譲るが完成度では上回る。素晴らしいチームだ。


公式記録

会場を第2に移して優勝争いの顛末を見る。勝ち点は

関学大:43
立命大:42
関西大:41
阪南大:39

となり、関大は優勝のためには引き分けも許されず勝つのみ、一方の阪南大もインカレのためには、やはり引き分けも許されない。双方必勝のゲーム。この試合は校歌斉唱はない。どういう基準なのだろう?

関西学生リーグ最終節
関西大学−阪南大学

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11月29日(日)
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