ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4380544hit]

■全女3回戦 鳳凰−INAC
開始からINACの猛攻。鳳凰はボールを奪ったらクリアという方針が徹底されていて、全く繋がない。10分、INACがハーフ付近でのFK、山岸がゴール前に上げ、ゴールエリア右の原がヘッドに競り勝ち、正面のプレチーニャがヘッドで決めて0−1。鳳凰は10番野間がプレッシャー下でもコントロールが正確でキープできる。しかしボールがほとんど来ず、来ても孤立していてどうにもならない。西川は戦術眼が高く、ダイレクトパスを何度も見せる。しかしこの二人が主力と感じたか、INACのマークも厳しい。INACではプレチーニャの技術・突破力・アイディアは素晴らしい。原も技術・アイディアがあり、プレチーニャのプレーにもしっかり付いていっている。鈴木はスピード豊かな突破力があり、15分には右ポスト直撃シュートがあった。空中戦ではINACの圧勝で、どんどん放り込めば大量点が狙えると思ったが、INACはしっかり繋いで崩す。率直なところ、試合前から勝敗は分かっているので、内容に対するこだわりがあるのだろう。18分、鳳凰・木崎に警告。ラフタックル・ただし悪質ではない。19分、鳳凰、左70度20mFKを獲得。西川が直接左隅に決める。1−1。シュート狙いながらまるっきり枠に行っていなかった一本をカウントしなければ、これが鳳凰の初シュートだった。24分、
ジナの突破からシュート、DFに当たりINAC次々シュート、こぼれを原が蹴りこみ1−2。33分、鳳凰・野間のポストプレーを受けた西川が右にはたきRB赤嶺が好クロス、中央ヘッドは当たり損ね左に。決定機。守備を固めていた鳳凰だが、一瞬のチャンスを生かす嗅覚があった。40分ハーフの前半終了。  

シュート数2対11(公式3対15)まさにINACの猛攻が続いた。しかし鳳凰も期待通りの守備力を見せた。技術でもフィジカルでも圧倒的な差がある中、足を止めず、カバーリングを怠らず、大健闘といっていい前半だ。決定機はあまり与えていない。

後半開始。やはりINACが支配。4分、右CK、プレチーニャが左足で入れてGKの前に入った原のヘッドが決まる。1−3。7分、プレチーニャの左クロスを角田がファーでワントラップシュート、至近距離からのシュートを鳳凰GK山崎が素晴らしい反応でセーブ。決定機。鳳凰はしばらく決定機を与えない。19分、INAC、澤井→川澄。日体大で活躍した突破力あふれる選手。右ハーフに入り、鈴木がトップ下、原がボランチへ。鳳凰が守備に激しさや思い切りはない。抜かれないことを第一に置いた守備だ。しかしINACも強引に抜きに行くプレーがなく,」魅せるサッカーにこだわりがあるみたいで、決定機を作れない。22分、INAC・川澄低く鋭い右クロス、正面から米津スライディングシュート、上に外す。超決定機。25分、INAC・鈴木がスローインを受けて左からドリブル突破からシュート、右に決まり1−4。個人能力差がモロに出たゴール。28分、INAC・川澄が右クロス、正面プレチーニャが華麗なジャンピングハイボレー、しかしGK山崎スーパーセーブ。山崎はキック力ばなくてパントキックは飛ばないが、シュートに対する反応が凄い。28分、INAC・角田→柳井。この後試合は動かず。1−4でタイムアップ。

後半のシュート数は公式で2対15。INACはさすがだったが、鳳凰の高校離れした実力にも驚かされた。パスをつながないのは方針だろうが、守備力がここまで高いとは思わなかった。

公式記録

12月21日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る