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サッカー観戦日記
by T.K.
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■全日本ユース(U−18)選手権準決勝 作陽−浦和 名古屋−東京
延長前半9分、山地→石沢哲也(2年)172/63。浜田がCB、山田が1ボランチに下がり、2列目に入る。延長後半5分、浦和はゴール前に入れて、石沢がヒールで落とし、原口がノートラップで左足強烈ミドル!すごいシュート。1−2。直後に作陽は苫田→24浅田有佑(1年・フレスカ神戸)177/73。安良田がボランチ、木下が右CB、浅田がRBのスクランブル布陣。8分、浦和・原口→葺本啓太(フキモト)(2年)172/60。終了間際、作陽・吉田が浦和GK柴田にぶち当たり警告。そのままタイムアップ。
個々の能力では明らかに浦和のほうが上だったが、作陽が緻密な戦略で苦しめた。到着した前半40分なんて、一方的に浦和が攻めていて、何点入っていてもおかしくない展開だった。しかし後半作陽は選手交代で流れを変え、浦和の個人能力の高さを封じた。決定機も作ったし、勝機はあった。延長で原口のスーパーゴールの前に沈んだが。浦和は個々の能力では関東トップ。チーム戦術もまずまずのレベルにあった。勝ったのは順当な結果だ。
さて、私は以前から進学校が勝てるサッカーとは何かということを考えていた。例えば清水東は立派な進学校だが、私の考えるそれは東大合格者数が全国トップ10前後の超進学校だ。私はサッカーは超進学校でも勝てると思っている。一日2時間の練習時間があれば、可能だと思っている。これが野球やバスケだと、1日5,6時間も練習が可能なスポーツだから困難だろう。特進クラスと体育クラスに分かれているような、「文武別道」のような学校ならともかく。
技術的にも体格的にもスピードでも並みの素材を勝たせるには、もう優れた戦術指導者によるチーム戦術の徹底的な研磨しかない。バックラインを下げすぎず、上げすぎず、相手のサイドをケアしつつ、逆襲速攻を狙い、相手によっては激しいプレスで中盤を支配し、素早く攻め切る。強力なポストプレーヤーがいる年はどんどんあてていく。こういうチームが総体予選でベスト8から16くらいに入ってくれればと思っている。決して不可能なことではない。「超進学校」とまでは行かないかもしれないが、愛媛の愛光学園は中予地区で優勝したことがあるし、函館ラ・サールはよく全道大会に出てくる。
作陽は4−2−3−1をベースに相手によって戦い方を変えてくるチームだ。これはサッカーの理解度が高い、クレバーな選手を揃えて初めて可能となるサッカーだ。高校選手権で準優勝したときも、優勝してもおかしくないチームだと思った、最後は盛岡商の走力の前に敗れたが。作陽が全国制覇すれば、全国の進学校に希望とヒントを与えると思うし、今後も頑張って欲しいチームの一つだ。
全日本ユース(U−18)選手権
名古屋グランパスU−18−FC東京 U−18
14時30分 国立 晴れ ピッチ並み
名古屋 東京
−−−奥村−−アル−−− −−−岩淵−−山浦−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
矢田A岸寛−−小幡@磯村 梅内A江口@−大貫−山崎
本多−西部−−岸光@金編@阿部A平出A畑尾−久保田
−−−−−岩田−−−−− −−−−−井上−−−−−
名古屋
GK 1 岩田敦史(3年・若鮎長良FC3種)182/76 DF5 本多勇喜(3年・スポーツクラブ岐阜VAMOS)173/62 20 岸光(1年)181/66 MF 2 金編勇佑(1年・FC小松)176/65 3 西部将成(3年)182/73 4 磯村亮太(3年)181/70 8 矢田旭(2年)168/64 10 岸寛大(3年)173/65 21 小幡元輝(1年)160/66 FW 7 奥村情(3年)167/60 9 アルベス・デリキ・タケオ(3年・スポーツクラブ岐阜VAMOS)178/66
FC東京(前所属の深川はFC東京 U−15 深川のこと。むさしも同様)
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10月11日(土)
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