ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4382544hit]
■高校選手権2回戦 野洲−真岡 丸岡−初橋
丸岡は4−4−2で中盤は斉藤が上がり目で徳丸と夏井がサイドに開く形。斉藤はFKも担当。2年生CB梅井は190cmある。読みがよく、前線へのフィードも出来る好CB。夏井は小柄ながら技術がある。全体的に大柄なチーム。
総体準優勝、全日本ユースベスト4の初橋は大阪南部のクラブ出身者主体。川上FC2人、G大阪堺2人、C大阪3人、長野FC1人。4−3−3で両サイドバックは攻撃的で、特に高垣は攻撃センスがある。岡根は長身ながら技術もある好タレント。左利きの岡田が中盤の底でよくボールを触りゲームを組み立てる。明確な両ウイングを置いた3トップ。
開始から初橋がバックラインからゲームを組み立てる持ち前のサッカーを展開する。両サイドバックが高いポジションを取り、岡田が下がってゲームを組み立てる。サイドが詰まれば戻して組み立てなおすサッカーはJユースを思わせる。前線は無理な突破がなく、シンプルなワンツーなどで打開を図る。丸岡は徐々に下がり、カウンター狙いとなる。14分、丸岡DFラインにミス、拾った水元シュート、外れる。決定機。さらに岡田の左クロスにファーの西口が飛び込むも決まらず。決定機。23分、丸岡・徳丸ミドルも惜しくも外れる。24分には棗がシュートもGK太田弦貴キャッチ。徐々に試合が膠着していく。結局スコアレスで前半終了。シュート数3対6、ゴールキック数5対1で初橋が支配した内容。
後半も展開は変わらず。お互いしっかり分析した末の妥協点なのだろう。攻める初橋に守る丸岡。5分過ぎから初橋の猛攻が始まるが、もう少し無理攻めしても、と思わせるどこか余裕のあるような攻め。個人での突破はほとんどない。なかなか決定機には繋がらない中、33分丸岡・夏井→中村、35分、初橋・谷川→山岡。しかし変化はなく、そのままタイムアップ。PK戦では丸岡が全員決めたのに対し、初橋は3人目の西口が外してしまい敗退。
力的には初橋が上回る印象だったが、どこか力を発揮できていない感じを受けた。前線のアクションに乏しく、ただボールを回すだけの状況が目に付いた。これもJユースではよくあることだが。優勝も狙えたはずのチームだが、惜しくも2回戦で敗退。高校サッカーを変えうる力を持っていただけに惜しまれる。丸岡は粘りの守備でよく耐えた。梅井は潰し屋系CBとして将来性を感じさせた。
01月02日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る