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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権滋賀大会 準決勝 草津東−比叡山 野洲−膳所
野洲。先制。野洲は左の廣瀬のドリブルにスピードがあり、右の村田が技巧的なドリブル。ちょうど昨年のWBを左右逆にした印象である。またプリンスでは荒堀がフォアリベロ的なプレーをしていたが、選手権では完全にドイスボランチで互いに攻めあがるやり方。27分、膳所のバックパスを乾カット、そのままドリブルで持ち込み山田ヘラストパス、しかしマーカーをかわせず。33分、膳所・平岡がドリブルでかわされるところをスライディングで倒し警告。膳所の山谷はなかなかのドリブラーで野洲・村田との丁々発止のやりあいはなかなか見ごたえがあった。ロスタイム、膳所の左CKに後方から走りこんだ選手に合いかけるが惜しくも届かず。1−0で前半終了。

シュート数1対1とフィニッシュは少なかった。CKもクロスも少なく、中盤勝負の展開。膳所は中盤で激しい守備を仕掛け野洲のパス回しに対抗。野洲も冷静さを失わず落ち着いてパスを回すがラストパスは通らなかった。

後半開始早々、野洲、右を崩し村田からペナスポット付近でフリーの乾へ、超決定機だったが、ふかす。6分、膳所、カウンターから宮沢1対1になりかけるがややもたつきシュートならず。直後野洲カウンター、乾のドリブルから右の山田へスルーパス、シュートはセーブされる。決定機。8分、ウラへのボールに野洲・村田が1対1になりかけるがGK吉川セーブ。決定機。直後の左CK、乾が蹴りファーで折り返して乾の足元へ。切れ込んでシュートを狙うがカットされる。9分、野洲・中武→吉岡。直後に膳所・吉岡はまたもドリブルで抜かれたところを倒してしまい、前半と全く同じ形で警告となり、2枚目で退場。悪い習慣が身についてしまっている印象。しかし膳所は中盤でのプレスは落ちず、ペースを許さない。一進一退の展開が続く中、20分、野洲がカウンターから乾が50m近いドリブル、山田へラストパスを通すがシュートはブロック。決定機。22分、膳所・シンノ?フジノ?→林ケイゴ。24分、野洲・村田が足をつる。直後に村田→岩崎。青木→5番。野洲・廣瀬はダッシュを数多くこなすタフさを見せつけた。膳所・山谷が意表をつくロングを放つがバー直撃。GK瀧本が少し前に出ていたのをよく見ていた。膳所は必死に粘るがついにタイムアップ。野洲が決勝進出を決めた。

野洲はプリンスの頃と比べて守備力が格段に上がっている。昨年の経験者、乾・荒堀・田中以外は守備意識が低く、攻撃ばかりに意識が行き、王者としての意識が強すぎる感があったが、ここにきてチームが完成し、あとは決定力さえあれば本大会でも優勝候補だろう。この日は膳所の集中力の前に苦戦したが、全国でも膳所クラスの集中力を持つチームはそういない。中盤は昨年より上かもしれない。

それにしてもつくづく滋賀はレベルが高い。大阪はもちろん、近畿他府県と比べてもベスト4のレベルはおそらく今年も抜け出ている。だからこそ毎年滋賀に足を運んでいるのだが。

11月11日(土)
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