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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権大阪大会 準決勝 大阪桐蔭−履正社 大阪朝鮮−金光大阪
ともに蹴って走るサッカーが身上の両チームの対戦。体力には自信があるチームだけに激しい潰し合いが展開された。6分、朝高・キムテホンが決定的シュート、外す。11分、ロングボールにチョウヨンジが抜け出し、GKとの1対1を決めて朝高が先制。金光は中藤を中心に技術で上回るが、あたりの強さでは劣り、中盤で劣勢になる。14分・17分にも朝高が決定機をつかむ。金光は中村のいる左サイドを封じられ、エース金沢の馬力も活きない。それでも27分には正面25mFKを得るが、中村と中藤がかまえ、中村の左足は壁に止められる。33分、朝高、右クロスにアンテユンがボレーで合わせるがGK正面。35分、金光がペナ内で細かくつなぎ、最後は倒されPK。しかし金沢のキックはセーブされる。
前半は金光のいいところがほとんど出ず、朝高のタフさが上回った。タレント的には金光が上回る印象だが、中藤・中村・金沢といったタレントが分断され、ロングボール攻撃が活きなかった。
後半序盤は膠着状態。これを打開すべく、17分、金光・藤原→今枝投入。21分、ケガにより金沢→森本。金光はハイクロスが多いが、ほとんど競り勝てない。33分、朝高・アンテユン→コウソンフン。34分朝高カウンターからチョウヨンジが浮き球をドライブシュート、ゴールに突き刺さり2−0。直後に金光は藤井→大石。39分、右CKからニアのハンチャンゴルがヘッドでそらしファーサイドネットへ。3−0となりそのまま勝利した。
朝高の完勝。昨年のチームは大阪大会レベルではある程度ボールを繋げるなど、技術的もしっかりしており、全国ベスト8に輝いた。今年のチームは昨年ほどのポテンシャルはないが、その分タテに素早く蹴るサッカーを徹底しており、選手たちに迷いがない。また中級学校時代から一緒にプレーしてきた選手が多いせいか連携もよく、昨年並みの結果を残す可能性もある。
決勝は細かくつなぐ桐蔭とタテにはやい朝高という対照的なチームの対戦となった。総合力で朝高が上回ると思うが、一発勝負だけにどちらに幸運が微笑むかは全く分からない。決勝は同日開催の滋賀大会準決勝観戦のために見に行けないが、とても楽しみだ。
11月05日(日)
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