ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4382920hit]

■SBSカップ第2日 ブラジル−トルコ 日本−静岡
2分、タテパスをヘッドでバックラインの裏へ落としたボールで抜け出したエヴァンドロ・ゴエベウがドリブルで持ち込んで決める。トルコは激しく汚い守備でブラジルをビビらそうとするが、ブラジルも一歩も引かず個人技で対抗する。主審は荒っぽいプレーに対し注意も警告もほとんど行なわないのでトルコのタックルも激しいまま。ブラジルの中盤はボランチのレナト(183cm)、ディエゴ(185cm)がトルコとのパワー勝負に互角以上に渡り合い、しかもレナトは動きにメリハリがあり正確なミドルパスやFKで起点となれる存在。エルナニはスピードと技術を兼ね備えたドリブルで切り崩す。RBラファエルは判断が早くしっかりしていてサポートの動きも惜しまない。LBファビオはおそらくチーム1の俊足。常にひとり余る形をとる守備陣は1対1に強い。なかなか個性的な選手が揃っている。若干FWは弱そうだが。トルコの中心選手イナンは背筋を伸ばしまっすぐ立った腰高のドリブルが特徴的でターンを多用しながらボールを奪われない。左のアドゥンは正確な左足キックがあり、FKも担当。FWアイギュンは恐ろしく速い。ファビオと互角。中で待ってもボールが来ないのでサイドで受けて突破を図る。それにしてもトルコは個々の能力も組織力も期待以下である。FWウシュカルはミスター・ファウルとメモに書いたが、とにかく荒っぽいフォアチェックだけだし、シェンギュルも目立たない。DF陣は高さばかりで、局面での激しい守備はするものの組織的でもない。本当にヨーロッパ2位なのだろうか……。暑さで集中力を欠いてしまっただけなのか。

ハーフタイムで酷い出来だったシェンギュルとウシュカルを下げてハカン・オズメルトとヴェイシ・オズがそのままのポジションに入る。ハカン・オズメルトは素晴しいトラップで前を向いて高速ドリブルから右クロス、しかし左からのシュートを外してしまう。決定機。やがて徐々に流れはブラジルへ。12分RBラファエルの右クロスをパウリーニョ・ベタニンがヘッドで決めて2−0。ブラジルの運動量も徐々に落ちトルコが反撃するシーンもあったが総じてブラジル・ペース。結局ブラジルの完勝に終わった。

やはりブラジルはタレントの宝庫だ。ラファエルなんてフラメンゴのレギュラー・レオにも引けをとらないRBだったしエルナニの打開力も凄い。明らかに即席チームで望んだツーロンでのベスト4も恐ろしいが、このBチームのポテンシャルもかなりのものだ。

UEFA U−19でトルコは5試合で10得点10失点、2勝1分2敗の結果だった。つまり守備には元々難があり、攻撃力でカバーしていたわけだ。しかしこの日は攻撃陣が不発。運動量が足りずブラジルに寸断されてしまった。アイギュン、イナン、アドゥン、オズメルトはいい選手だ。U−19選手権に出ていないオズメルトがどう成長するか楽しみ。


SBSカップ 第2日 U−19日本代表−静岡ユース
8月20日(金)愛鷹多目的 14時55分 ピッチ並 晴 微風

U−19日本代表          静岡ユース
−−−田中−−原−−−− −−−−−藤井−−−−−
−−−兵藤−−増田−−− −−−−−狩野−−−−−
寺田−−−小林−−−中村 柴田−赤星−−上田−中村
−−水本−増嶋−柳楽−− 松本−平岡−−倉橋−小関
−−−−−西川−−−−− −−−−−八田−−−−−

日本は3−5−2で小林の1ボランチ。兵藤のポジションは増田より高い。

静岡は4−4−1−1で狩野(静学)のファンタジーを最大限生かす狙いがあると思われる。CBは平岡(清商)が当たりに強く倉橋(浜名)がカバーに秀でたタイプ。中村友亮(静学)、柴田(藤枝東)のサイドは突破力があり、インサイドの上田・赤星が力を引き出せれば勝負になる。どういうわけか清水ユースの選手が一人もいない。


[5]続きを読む

08月20日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る