ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4382782hit]

■国体近畿ブロック大会
序盤は互角だった。和歌山は意外と力強い吉田(近附)のキープ力が光り、杉原(初橋)の飛び出しの速さ、船津(初橋)や大島(和北)からの正確なパスが攻撃の起点になっていた。守備でも激しく高くフィードもいい谷口、やはり高さがありスピードもある中野の近附コンビが堅く、SBも桂木(近附)、山道(初橋)ともに粘り強い。京都招待の頃からは意外なまでのまとまりである。対する京都は守備に重点を置きバランスを保ちつつカウンターを狙う印象である。松田(サンガ)には力強さもあるが、このチームでは足立(大谷)の周囲を良く動いて味方からのボールを引き出し、隙あらば自ら切り崩す役割を担う。足立はポストワーカー。櫛田(桂)は判断というか決断が早く、すぐに仕掛けていく。武岡(大谷)は大柄でキープ力もある。渡辺(桂)は激しい守備で中盤を制圧にかかる。伊澤(向陽)は正確な左足キックでセットプレーを担当。なおほとんどクロスを上げる機会はなかった。前半半ばに京都・武岡から足立に好スルーパスが通ったところを和歌山・大島が倒し一発退場。さらに京都にはPKが与えられた。しかし足立のPKは灰谷(洛北)にセーブされてスコア動かず。和歌山は中盤を船津を中心に右に杉原、左に山田(近附)とし西田(橋本)をFWとする4−3−2に変更、引いて守らず前線からプレッシャーをかけ続ける。この苦しい局面で船津のミスの少なさや吉田が足元でのキープだけでなく、スペースでボールを受けたり、ウラを取れる選手でもあることが活きてきた。右に回った杉原は攻守に渡ってセンスのよさと、執念深さを発揮し、大きく貢献。私的MVP。京都はパススピードも距離もなく、和歌山の忠実な守備を振り切れずSBがクロスを上げるシーンもなかった。数的優位を活かせない。神田がポジションを高くとり押し込もうとするが、船津の確実な守備にも阻まれほとんどチャンスなし。渡辺はパスのブレが多く、攻撃面は不得手なようだ。典型的なスコアレスドローの流れだったが、前半ロスタイムに京都右CKで伊澤のボールが中にこぼれたところを渡辺が決めて京都先制。

ハーフタイムを挟んで今度は成年女子を観戦する。和歌山−大阪は大阪が順当に4−0と大量リード。大阪の次の相手は兵庫で事実上の決勝戦なので無駄な消耗を避けるべくメンバーを落としている。Lリーグ中心のメンバー。規約上選考できないGKウォルシュのところには大体大の大野が入る。


国体近畿ブロック大会 成年女子 和歌山−大阪
8月13日(金)太陽が丘球B 12時 ピッチ並 晴 微風

後半開始メンバー
和歌山               大阪
−−−−−森−−−−−− −−−−−小中山−−−−
−−−−−田村−−−−− −−−島村−−奥田−−−
北條−深山−−瀧谷−小川 上辻−阪口−−松田−庭田
誰々−中朋−−大野−中佳 −−山本−中鍋−河上−−
−−−−−誰々−−−−− −−−−−大野−−−−−

ハーフタイムで曲田(海南FC)→深山(田辺商)、谷口(田商FC)→中西佳子(海南FC)。
和歌山の「中朋」は中西朋子、「中佳」は中西佳子。所属は同じ海南FCなので姉妹なのかもしれない。LBとGKはメモにも背番号の記載なし。所属は海南FC7人、田商FC4人、田辺商業高校5人、和歌山大・大体大・中京女子大・徳島文理大各1人。直前に田商FCと無所属の選手が外れ、中京女子大と徳島文理大の選手が加わっている。和歌山出身の大学生なら加入も可能だ。ただインカレ常連の中京女子大はともかく、徳島文理大の場合女子サッカー部自体が無かったはず。クラブでプレーを続けているのだろう。少し前に全国に出たこともある田辺商の選手を5人枠にフル活用。OGクラブの田商FCと合わせて9人。

大阪はハーフタイムで高倉→小中山、相澤→山本(大体大)。

[5]続きを読む

08月13日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る