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サッカー観戦日記
by T.K.
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■豊田国際ユース(第2試合のみ)
アイルランドは素早くサイドに振って突破を狙う。左のムーアは技巧的な突破からのクロスの流れが美しい。右のライアンはキレがあり、武田や金子を翻弄するシーンも。長身CFカイリーは強いが、技術的にはそれほどでもなく、かといって高さも圧倒的というほどでもなく、代表レベルでは苦しい感じで、しかもクロスに合わせる動きもぎこちなかった。また左利きのトレーシーとのコンビも合わない。中盤はパワフルだが、技術的にはイマイチで、日本の忠実な守備の前にミスが増えていく。8分、日本がペナ右70度22mでFKを得る。右足で野田、左足で金子が構え、金子のキックが見事ゴールに吸い込まれ先制。アイルランドも右クロスに合わせたノーランのヘッドがバーを叩くシーンもあったが総じて日本が押し気味。鈴木が攻守でインサイドを制し、野田の技術も生きる。前線では伊藤がアイルランドの線の太い選手に負けず空中戦で互角に渡り合い、前を向けば積極的に仕掛け形を作った。アイルランドは選手間の距離が長く、選手の突破力頼みとなってしまった。しかし39分、FKをGK長谷川がパンチング、やや当たり損ねた上にコースが甘く、正面で待ち構えるライアンへのパスとなり、ミドル、こぼれをベイリーが押し込み1−1の同点となる。

ハーフタイムでアイルランドはムーア→グリースン、ベイリー→ジャッジと交代。ジャッジがFWに入り、トレーシーが左のハーフに下がる。グリースンは右のセントラルMF。
8;Stephen Gleeson (Wolverhampton Wanderers)
9;Alan Judge (St Joseph痴 Boys)

対する日本は金子が左のハーフに上がり、武田がLBに下がるマイナーチェンジ。4分、アイルランドはカイリーが落としたボールをライアンが素晴しい右クロスがファーへ、大外から入ってきたトレーシーが全くのフリーだったが外す。完全に崩した形。出来れば野田に戻ってほしかった。しかし日本も7分、野田の右クロスをニアで佐藤がそらし伊藤が決めて2−1。前半の致命的ミスで動揺したか長谷川が不安定で、キックも乱れ、DFライン裏へのボールをクリアしようとしてキックミス、相手に渡してしまい無人のゴールに蹴りこまれそうなシーンまであったが、辛うじてDFが戻ってクリア。21分、日本・中野→大島。中野はやや不調で止むを得ない交代だと思う。大島がRB、倉田が右ボランチへ。26分、日本・佐藤→堂柿。はっきり伊藤1トップの下に入る。アイルランド・ガーバン→コネレン。右ボランチ。グリースンが左ボランチへ。31分、日本・長谷川→川原、金子→遠藤。遠藤がそのまま左MF。アイルランド・カイリー→パーセル。36分、右FKでポーンと上げた高いボールにファーのゴールエリア内でノーランが大島に完璧に競り勝ちゴール!2−2。単純に高いボールでは大島がノーランに勝てるわけがないのだし、ゴールエリア内なのでGK川原が防ぐべきだった。日本は終了間際に伊藤→登の交代を行うがチャンスらしいチャンスもなく終了。PK戦では川原の読みが完璧に当たって4−2で日本が勝利。3位となった。

12;John Connellan (St Francis Athlone)
18;Timmy Purcell (Belvedere)

ゲーム後、日本の長渕剛監督とアイルランドのドラえもん監督(体型もそうだがジャージまでドラえもんみたいなのだ)が握手。アイルランドはショックで立てない選手もいた。


さて日本の選手を何人か簡単にメモしておこう。

この日のスタメン長谷川はライバル権田の様にスーパーセーブ連発だとか、爆発的なキックといった派手なタイプではなく、堅実で安定感十分な、好対照なタイプだ。しかし一端ミスすれば建て直しが拙いという印象を受けてしまった。アジアユース正GKの座には権田が一歩近づいたか?川原のPK戦は完璧だったのだが、その前のプレーはちょっと……。とはいえ第3GKに入る可能性は高い。


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08月08日(日)
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