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サッカー観戦日記
by T.K.
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■総理大臣杯 1回戦 富国大−国士大 静産大−青学大
序盤は意外にも富国大がショートパスをつないで攻め込む。パススピードも距離もないが正確につないでゴール近くまで迫る。が徐々に国士大が激しい守備でパスを封じ、強く長いパスでチャンスを作る。5分の時点でどうやら富国大は富一と同等かやや落ちるレベルにあることが分かった。フィジカルが高校レベルで、しかも寄せが非常に甘い。FWに出たパスに寄せるものの当たりに行かず、国士大のポストプレーがほぼ成功。これでは自陣に押し込まれてしまう。中盤の守備も甘く、サイドチェンジも容易に許す。10分、LB片山の左クロスを金子がヘッド、左ポストに当たりゴールイン。最初のシュートだった。何点入るかと思ったが国士大のエンジンもかからず攻める割にはチャンスが少ない。金子の高さ、蒲原のスピード、清水のテクニック、柴崎の正確なゲームコントロールなど個々の能力では圧倒しているがバランスを意識し過ぎて攻めが薄いのと、一人一人の距離が遠いために崩しきれない。ミスも多い。24分には富国大が決定的な左クロスを上げるシーンも。36分養父の右クロスがファーに流れ蒲原へ、ペナ中へ切れ込んだところを藤木が倒してしまいPK。これを清水が決めて0−2。やや最初の藤木の守備も甘かった。故意のファウルではないので警告はなし。42分には右サイドで養父と前方に入った清水のワンツーで養父が中に切れ込む。清水に対する守備がルーズな上に中のカバーも遅い。養父がペナ外から左足シュート、GK山本も捕り損ねてゴールイン。0−3。

国士大はハーフタイムで清水を下げて半田(1年・市原ユース)を投入。1・2回戦は連戦なので後半の国士大の課題はスタミナの消耗を抑えて警告を受けないようゲームを進めることになる。開始からボールを支配する国士大に対し、富国大はファウルが増え、藤木・田中が早々に警告を受ける。11分、左を基点に(富国大は二人で囲みながら二人とも見ているだけ!)中へ繋ぎ加藤から右の養父へ、切り返し左足シュートが決まり0−4。パスの渡る先に人はいたのだが全て淡白な守備だった。12分、富国大・尾道がドリブルを倒し警告。13分、国士大・金子と交代すべく菅原がタッチ際に立つ。すると放送で「〜に代わり〜が入りました」いや、まだ入ってない、入ってない。20分、富国大・上澤→前原。前原が右ストッパー、田中が左WBに回る。右利きなのでクロスの際は必ず切り返す。23分、富国大が相手陣深くで左スローイン。田中がペナ内の小野木へ、国士大・竹内が集中を欠いた守備であっさり小野木が反転しゴールライン際に切れ込んでクロスを廣田が蹴りこんで1−4。25分、国士大・養父→土屋。左MFに入り蒲原が右に回る。26分、国士大の誰かに警告。35分、富国大・森川がカウンター時のドリブルが長く国士大・竹内に体を入れられ、そのまま飛び上がってぶつかり警告。36分、国士大・加藤から土屋への絵に描いたようなポストシュートが決まり1−5。富国大ストッパーはもう少し抵抗できたと思うのだが。40分、国士大、遅攻で中央の柴崎が右の蒲原へ展開、ドフリーで広大なスペースを与えられた蒲原が右45度からドリブル開始、GKと1対1となりきっちり決めて1−6。ロスタイム、国士大・蒲原のパスを受けた半田がペナ外右45度から左足でカーブをかけた絶妙のシュートが左ポストに当たりゴール。1−7。さらにロスタイム、半田のパスを受けた菅原が左足ミドル、ブラインドだったがGK山本一歩も動けずゴール。1−8。大差で終了。

首をかしげる得点シーンが多かった。ごく普通のゴールは先制点くらいか。半田のビューティフル・シュートも狙い済ます時間があってのこと。国士大の内容が良かったわけではなかった。いや、悪かった。国士大の場合、別に内容が悪くても問題はないのだが……。富国大は選手を集めているようだが部員14人では厳しい練習が出来ず、高校レベルを超えることは難しい。北信越地区のレベルアップの旗手とまでは言えまい。ただ重要なのは、このレベルで、真剣にサッカーに取り組むチームが増えたことだ。1部リーグが真摯な活動を続けるチームで占められればいずれ全国レベルの大学も出てくるはずだ。

富山国際大

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07月06日(火)
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