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サッカー観戦日記
by T.K.
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■関西女子リーグ ラガッツァ−三木ドリームス Lリーグ スペランツァ高槻−日テレ・ベレーザ
序盤から技術に優るラガッツァが攻め込み、三木が守る展開となる。三木もボールを繋ぐスタイルながらサイドを破るには至らずクロスは上がらない。そのため攻撃は中央へのスルーパスが命となる。7分、ラガッツァが正面30mFK。23番乃一が狙うが左に外れる。9分、三木GKの左足フィードからタテ1本のパスに77番(ナナ)が裏に抜け出して決める。0−1。ラガッツァはボールを回してサイドからクロスも上がるがそこでミスキックしてしまい、中に合わない。またパス自体もスリータッチ以上のものが多くラガッツァ本来のリズム感に欠け、バイタルエリアでのスピード感もなかった。22分には給水タイム。ここで双方選手交代を行なう。31分、ラガッツァは5番(サキ)の右クロスを28番が落とし23番(乃一)のミドル、GK正面。綺麗な崩し。しかし三木もすぐカウンターから99番がシュート、これもGK正面。この当たりからラガッツァにダイレクトやツータッチでのパスが増えてパス回しが小気味良いものとなる。34分、ラガッツァ左CKで23番(乃一)キックを14番(井上)ヘッドは三木DFがライン上でブロック、クリアを拾った5番(サキ)のシュートは左に外れる。36分、ラガッツァ41番の左クロスを28番が決めて1−1の同点とする。そのまま前半終了。

前半のシュート数は10対3、ゴールキックは1対10、クロス数は6対0、CKは4対2。ラガッツァが押し込んではいたがクロスに精度を欠いたこと、三木にスルーパスを出せる選手が複数(7番、22番)いた為にチャンス数では大きな差はなかった。

後半3分、ラガッツァ右CK。23番(乃一)からファーの14番(井上)がヘッド、三木も必死のライン上ブロック、しかし再び14番が蹴りこみラガッツァが2−1と逆転する。三木は前半とペースは変わらず、ゆっくり繋ぎスルーパス狙い、またはカウンターからDFの裏へのパスに勝負を賭ける。ラガッツァは攻撃時に三木FWを見失うことがあり、有効な攻撃ではある。しかし暑さのためか三木の運動量が落ちて、全体が下がり、パスの出し手とFWの距離が開いてしまい、タテへの単調な放り込みが多くなる。15分、自陣に引いた三木のサイドのスペースにラガッツァ5番(サキ)がスルスルと上がりボールを持ってスピードに乗り中央に突っ込む。ペナ手前で三木の選手の足に当たり、ペナ内にこぼれたところを5番自身が蹴りこんで3−1。迫力ある攻め上がりだった。全体的に運動量の落ちた三木としては苦しい状況となったが、粘り強く守りラガッツァにシュートチャンスを与えない。しかし自らもシュートチャンスを奪えない状況に陥ってしまった。双方小まめに選手を入れ替えつつ運動量低下を抑える。特に決定機がないままタイムアップ。ラガッツァが3−1で勝利した。

後半はシュート数4対1、クロス数3対0。20分過ぎから双方シュートチャンスがほとんどなく、消耗戦となり、無難にラガッツァが逃げ切った。


関西女子リーグからLまでは1時間以上も間がある。少しサッカー場を離れてキックオフ10分前に戻りLリーグのプログラムを購入すべくスタンド下に行ってみればなんと売り切れ。前代未聞である。更にスタンドには観客が300人以上いる。驚いた。こんなこと初めてだ。オリンピック効果というのは大したものだ。もちろん周囲の努力あっての事だが。

午後2時になっても台風の影響は全くない。微風のままで暑い。もう少し接近してもいい位。開幕戦は高槻が伊賀に2−0からの逆転負け。ベレーザは大原学園に1−0と辛勝している。

日本の女子を引っ張ってきたベレーザは抜群の技術とスピードを誇り直接対決ならば日本代表よりも強いのではないだろうか。高さとパワーには欠けるので世界相手では日本代表以上につらいだろうが、小技の効いたサッカーは魅力的だ。萩谷に向かう理由のひとつもベレーザにある。


Lリーグ 第2節 スペランツァFC高槻−日テレ・ベレーザ
6月20日(日)萩谷サッカー場 14時 ピッチ良 晴 弱風

高槻                日テレ
−−−−−上辻−−−−− −−−荒川−−山口−−−
−−−−−庭田−−−−− −−−−−大野−−−−−

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06月20日(日)
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